暗号通貨(仮想通貨)とは?ブロックチェーンを構築する方法と難易度まで解説
暗号通貨(仮想通貨)とは、インターネット上で電子データとして取引される通貨です。暗号通貨にはブロックチェーンと呼ばれる技術が使われており、今後も市場規模が拡大していくものと考えられています。本記事では、暗号通貨やブロックチェーンの仕組み、構築方法などについてわかりやすく解説します。
暗号通貨(仮想通貨)とは?
ビットコインやイーサリアムなど、インターネット上でやりとりされる通貨を暗号通貨(仮想通貨)と呼びます。主に投資や国際送金、ゲーム内の取引などに使われています。
日本円やドルのような法定通貨は、国によってその価値が保証され、紙幣や硬貨といった実物が存在します。一方で、暗号通貨は国によって価値が保証されず、電子データによる取引を行うなどの違いがあります。
暗号通貨を利用するメリット
暗号通貨には法定通貨にないメリットがあり、投資家などを中心に好まれて利用されています。暗号資産を利用するメリットを3つのポイントから解説します。
24時間365日取引が可能である
暗号通貨は24時間365日いつでも取引ができるため、自分の生活リズムにあわせた投資ができます。
株式投資は証券取引所によって取引できる時間が定められており、東京証券取引所の場合は平日の9:00〜11:30と12:30〜15:00の間にしか取引が行えません。また、FXは基本的に為替市場の動く平日にしか取引できません。
それに対して暗号通貨は、証券取引所や為替市場の時間を気にすることなく、いつでも取引できます。平日や土日関係なく暗号通貨の価値が変動するため、いつでも利益を出すことが可能です。平日の日中は仕事をしているという方でも、それ以外の時間を使って集中的に取引できるでしょう。
海外への送金・決済が手軽にできる
暗号通貨は暗号化された電子データであるため、海外への送金・決済がスピーディーに行えます。
従来の方法で海外に送金する場合、既存の金融機関を通して送金することが一般的です。しかし、相手がお金を受け取れる状態になるまで2営業日〜1週間ほど時間がかかってしまいます。また、高額な手数料や金融機関の営業時間についても気にかけなくてはいけません。
暗号通貨の場合は、待ち時間が発生することなくすぐに送金でき、手数料は少額もしくは無料です。海外のブランドから商品を購入して個人輸入する際や、海外にいる家族に送金したい際などに活用できるでしょう。
金融機関を介さずに送金・決済が可能
ユーザー同士で暗号通貨を取引する時は、取引所と呼ばれる業者を通じてやり取りを行います。また、販売所から販売業者が保有している暗号通貨を購入することもできます。法定通貨のように金融機関を介して利用する必要がないため、営業時間を気にせず送金や決済ができます。
暗号通貨を利用するデメリット
暗号通貨を利用するなら、事前にデメリットを把握しておくことが欠かせません。暗号通貨のデメリット3つを紹介します。
ネットを利用しないと取引・決済ができない
暗号通貨はネットワーク上でやり取りを行うため、オフライン状態では取引ができません。 機器の故障や不調が生じた際や、電波状況が悪い場所に行った際は、スムーズな取引ができなくなるでしょう。
株式投資やFXもネットによる取引がほとんどですが、いまだに電話による注文を受け付けているところもあります。
一方、暗号通貨は基本的に電話を受け付けておらず、ネットに頼ることとなります。暗号通貨を通じて本格的な投資をしている人の中には、通信環境やパソコンにこだわりを持っている人も多くいます。
税率が高くなる可能性がある
暗号通貨による利益は雑所得に分類され、累進課税と呼ばれる方法で所得税が発生します。累進課税は所得の金額に応じて税率が決定される制度であり、最大45%と高い税率になる可能性があります。
株式投資の場合は約20%の税金がかかることを考えると、同じ金額を稼いでも、暗号通貨による投資の方が手元に送る金額が少なくなる場合があることに注意しましょう。
参照:暗号資産に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和4年12月)|国税庁
サービスの脆弱性によるハッキングのリスクがある
暗号通貨はインターネット上で行うものである以上、ハッキングのリスクがつきものです。過去には暗号通貨の取引所がハッキングされて、莫大な金額が流出してしまったこともあります。また、取引所へのハッキングのみならず、自分で管理しているウォレットが狙われる可能性もあるでしょう。
法定通貨でこのようなトラブルに遭遇した場合には、金融機関に補償など何かしらの対応をしてもらえることがあります。しかし、暗号資産は新しい通貨であるため、トラブルが発生しても同じような補償は期待できないでしょう。
暗号通貨による取引を行う際は、安全性の高い取引所を選ぶことが大切です。また、セキュリティソフトを導入したり、二段階認証を設定したりなど、自身での対策も徹底する必要があります。
暗号通貨(仮想通貨)を作る方法
暗号通貨を作るためには、大きく分けて「ブロックチェーンを構築して暗号資産を作る」もしくは「トークンを作る」の2つの方法があります。それぞれの方法について解説します。
トークンを作る
商品券やクレジットカードのポイントなど、日本円と同様に使える代用通貨をトークンと呼びます。
既存の暗号通貨の仕組みをそのまま利用すれば、名称や手数料・初期発行量などを設定することで新しいトークンを発行できます。暗号通貨やプログラミングについての専門的な知識は不要であり、誰でも比較的簡単に挑戦することができるでしょう。
ブロックチェーンを構築する
暗号通貨を作るもう1つの方法に、ブロックチェーンのプログラムを1から構築する方法があります。この方法で暗号資産を作るためには、プログラミングに関する知識はもちろん、膨大な時間が必要です。トークンを使った方法のように手軽にはできず、 知識のない個人が行うことは難しいでしょう。
なお、ブロックチェーンの意味や仕組みについては、次項で詳しく解説します。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは、改ざんのできない取引データの総体を指します。複数の取引の履歴が1つのブロックにまとめられており、そのブロックがチェーンのように連なるような状態でデータが保管されます。
ブロックチェーンは、サービスを利用する全てのユーザーのパソコンに保管されることから「分散型台帳技術」とも呼ばれます。台帳とはデータのことであり、データが特定の一ヶ所に集約されるのではなく、複数のパソコンに分散して保管されることを表しています。このような特徴から、ブロックチェーンはシステム障害に強く、低コストで高いセキュリティ性を実現できるものとして知られています。
ブロックチェーンは元々は暗号通貨の一種であるビットコインの技術として生まれ、金融業界で利用されてきました。しかし、そのメリットから今後は多様な業界でブロックチェーンが活用されていくものと考えられています。
ブロックチェーンを構築する仕組み
前述した通り、ブロックチェーンを構築するためにはプログラムを組む必要があり、これには多くの労力がかかります。
しかし、1からプログラミングを組むのではなく、既存の暗号通貨のプログラムを複製し、改変して作る方法もあります。ビットコインやイーサリアムといった暗号通貨の多くは、誰でも閲覧できる「オープンソース」と呼ばれる方法でプログラムを公開しています。このプログラムの多くは自由に改変できるため、現在存在している暗号資産の多くにこの方法が使われています。
例として、日本で作られた暗号通貨であるモナコインには、改変したビットコインのプログラムが使われています。改変されている部分としては、ブロックチェーンの新たなブロックを生成するためのマイニングアルゴリズムなどが挙げられます。
ブロックチェーンを開発する難易度
これまで解説してきた通り、ブロックチェーンの開発は難易度が高く、誰でもできるものではありません。開発言語などプログラミングに関する知識が必要な上に、ハッシュ関数や公開鍵暗号化方式・電子署名といった、暗号通貨に関する知識も求められます。
このため、ブロックチェーンの開発は優秀なシステム会社に外注することが望ましいと言えるでしょう。
ブロックチェーンは暗号通貨やメタバースといった新しい分野に対して使われることの多い技術であることから、外注すると非常に複雑で大きなプロジェクトになると思われがちです。しかし、システム会社によっては品質の良いブロックチェーンをスピーディーに開発することも可能です。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発、ウォーターウォール開発、ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。
ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス
受託型開発について: 受託開発 サービス
ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
見守りサービス (株式会社otta)
サービス内容
位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。
目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。
クライアントの課題/要望
・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい
当社を選択していただいた理由
キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から
当社ご提案内容
業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。
学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)
サービス内容
学習履歴データ可視化システムの開発
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。
目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。
当社ご提案内容
学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。
DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)
サービス内容
働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決
目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス
クライアントの課題/要望
・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要
当社を選択していただいた理由
開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発
本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。
2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行
実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。
3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有
Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。
THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)
サービス内容
独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。
目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。
クライアントの課題/要望
・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい
当社を選択していただいた理由
・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。
新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。
まとめ
暗号資産や暗号通貨などに使われているブロックチェーンは、多くの業界に注目されている技術であり、今後も市場規模が拡大していくと考えられます。
開発には専門的な知識が必要ですが、システム会社に依頼することで、社内のリソースに頼らずに開発できます。開発の際は、ハイブリッドテクノロジーへの依頼もご検討ください。