Hybrid Technologies Capital 実績:Blue Practice様
Blue Practice株式会社 会社概要
【Blue Practice株式会社 会社概要】
所在地:東京都港区北青山2-7-13 青山プラセオビル3階(本社)
代表取締役社長:鈴木宏冶
事業内容:医療技術の向上ならびに医療機器の品質向上に貢献する、革新的な医療用生体モデルに基づく医療シミュレータの開発・製造・販売
URL:https://bluepractice.co.jp/
事業シナジー
当社コメント
心疾患や脳血管疾患は命にかかわることが多く、早期な手術が必要となるケースが多くあります。しかし、カテーテル手術の件数は年間約45万件ほどで定常的に発生している一方で、対応できる医師の不足に伴い、診断後平均で約4ー6週間待機しなければならない状況となっています。
Blue Practice社の提供する生体モデル「ORTA」シリーズはPVA-H(ポリビニールアルコールハイドロゲル)合成樹脂を用いた特殊製法により実現され、ヒトの血管の厚みや動的粘弾性(硬さ/柔らかさ)、摩擦(滑り感)を極めて正確に再現した血管モデルです。血管モデルの形状は、医療トレーニング用の標準形状に加え、治療シミュレーションや医療デバイス評価のための具体症例に合わせた個別形状モデルの作成も対応可能となっており、医療トレーニングや治療シミュレーション、医療機器評価に用いることができます。
今後Blue Practice社は、手技データと患者の血管形状データを活用した治療シミュレーションを行うためのAI技術を用いたメディカルプラクティスプラットフォームサービスを開発予定であり、専門医の手技データ(教師データ)の特徴量抽出※と学習モデルの構築を行うチームを必要としておりました。
※特徴量とは対象の特徴をデータにして表したものです。特徴量には数字以外のデータも存在します。例えば人間の体に関するデータがあった際に、身長や体重、年齢、性別などの情報はすべて特徴量になります。
このような課題に対し、当社の強みであるハイブリッドなエンジニア開発リソースの提供により、新サービス開発を行うための機械学習の構築ノウハウを持ったエンジニアチームの組成を実現でき、最終的には両社の事業成長が可能と判断し今回の選定を行いました。
BluePractice社コメント
この度、ハイブリッドテクノロジーズ様との資本・業務の両面での提携がスタートできることを大変嬉しく思っております。弊社ソリューションを通して蓄積される専門医の手技データをいかに付加価値に転換するか、それは弊社設立以来のテーマでした。ハイブリッドテクノロジーズ様の技術チームとの詳細検討を重ねる中で、先進の機械学習の技術を用いた機能開発の方向性を見出すことが出来ました。ハイブリッドクノロジーズ様の高い提案力とソフトウェア開発力に弊社の医療分野でのノウハウを組合わせることで、「診断領域」と比べてこれまで実現が難しかった専門医の「治療技術」に対する機械学習の適用という新しい挑戦に踏み出すことが出来ると考えています。両社のノウハウの具体的なシナジーにより、多くの患者の命を救う医療技術の飛躍的向上が実現されることを期待しています。