ビジネスモデルキャンバスとは?基本の構成要素、作成のポイントを解説

投稿日:2023.03.19更新日:2023.10.05

新規事業の開発、既存事業の見直しなどの際に良いアイデアが生まれず行き詰ることも多いのではないでしょうか。そのような場合には、ビジネスモデルキャンバスの活用がおすすめです。今回はビジネスモデルキャンバスの概要、作成メリット、必要な構成要素、作成ポイント、活用ステップについて解説します。

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ビジネスモデルキャンバスとは?

ビジネスモデルキャンバスとは、スイスの起業家によって考案されたフレームワークです。複雑なビジネスの構造を整理して視覚的にわかりやすく表現したもので、どのような顧客にどのような価値を提案し、どのような媒体や経路で提供し、収益を上げていくかを見極めることができます。

また、競合他社の分析にも役立ち、競合他社の商品価値、顧客との関係、収益の流れなど、他社のビジネスモデルを可視化することも可能です。新規事業の創出に用いられるケースもあり、キャンバスを活用して説得力の高いビジネスモデルを作ることで、社内外の関係者から理解を得るのにも有効です。現在、ビジネスモデルキャンバスは世界各国で利用されています。

ビジネスモデルキャンバスを作成するメリット

ビジネスモデルキャンバスで得られる4つのメリットについて解説します。

関係者とビジネスモデルを簡単に共有できる

ビジネスモデルキャンバスは、図でわかりやすく表されているためビジネスモデルの概要を理解しやすく、社内外の関係者と共有するのに最適なツールです。アイデアなどを共有できれば、認識のズレを防ぎ、方向性を合わせることができます。あらゆる要素を図で表現することで、言葉では説明しにくいこともわかりやすく示すことができ、事業計画に対する理解がスムーズになるでしょう。

事業家がフォーカスすべきことを明確にできる

事業家が何にフォーカスすべきかを明確化できることもメリットの一つです。何十ページにもわたる分厚い事業計画書と異なり、一枚のフレームワークに簡潔にまとめられるため、事業家自身もフォーカスすべき点を確認する際に役立ちます。

顧客ニーズに沿った事業を考案できる

ビジネスモデルキャンバスは、「顧客との関係」「価値提案」などの9つの要素で構成されたフレームワークです。顧客との関係性をどのように築くかによって、ビジネスの収益は変わってくるため、「顧客との関係」の項目で顧客とどのような関係を構築するか検討しましょう。価値提案は、顧客にどんな価値を届け、どのような問題を解決するかを書き出し、サービスや製品により顧客が得られる価値を伝えます。このように、顧客ニーズに寄り添った事業を考案できることもメリットです。

競合他社の分析にも応用できる

自社の事業に利用するだけではなく、競合他社の事業を分析する際に使えることもメリットです。他社が提供する商品やサービスの価値、顧客との関係性などをわかる範囲で書き出して、自社の事業とどこが違うのか比較してみてください。比較することで、競合他社の特徴、事業の成功ポイントなどを把握できれば、自社のアイデアに還元することもできます。

ビジネスモデルキャンバスの構成要素と作成方法

<ビジネスモデルキャンバステンプレート>

ここでは、キャンバスを構成する9つの要素とそれぞれの書き方やコツ、具体例を紹介します。ビジネスモデルの作成は、要素を一つずつ順番に埋めていけば良いので、非常にシンプルです。ただし順番が重要なので、以下の順で作成しましょう。

①顧客セグメント

ビジネスには、つねに顧客が存在します。顧客セグメントは、自社の製品やサービスの価値を提供したい人は誰か、自社の顧客を特定する項目です。要はターゲットについて記載します。

そのため、対象となるユーザー層(ぺルソナ)について説明することが必要です。年齢、性別、職業、居住地域、家族構成などの属性でセグメントし、さらにどのような顧客に対してどのような製品を提供するのか、顧客のニーズや消費行動、趣味、普段の行動なども書き出し、顧客像をより具体化します。

例えば、ターゲットを「30代の主婦」とするよりも、「2児の育児に忙しい30代の主婦、夫は育児にあまり参加しない、ときには調理の手間を省きたいと考えている」とした方が、自社が提供したい製品の価値が明確になります。

②価値提案(バリュープロポジション)

価値提案の項目には、製品やサービスの簡単な説明と、顧客が得られる価値を書き出します。言い換えると、顧客にどのような価値を届け、顧客はどのような問題を解決できるか、顧客が購入すべき理由について書きます。

現代はさまざまな商品が市場に溢れており、競合他社と差別化を図るには自社ならではの付加価値を創出することが必要です。そのため、見込み客が何に悩んでいるか、どのような製品またはサービスを求めているか、見込み客の需要を深堀し、そのニーズを満たすために付加価値を明確化します。

なお、価値提案は短い文で表現することが必要です。曖昧な表現と専門用語があれば削除して書き直しましょう。

例として、以下の表現を参考にしてください。

  • 自宅にいながらプロの味が味わえる
  • 自炊の手間を省ける
  • 栄養面が配慮されている
  • コストを削減できる
  • 操作方法が簡単
  • 決済方法が簡単

③収益の流れ

企業は製品やサービスを創出し付加価値を提供しますが、その対価として収益を得る必要があります。そのため、この項目では価値を提供したことで収益をどのように得るかを説明します。収益ポイントをいくつか書き出してみましょう。

収益を得る一般的な方法は、以下のとおりです。

  • 【製品・サービスの販売】製品やサービスを販売して収益を得る。
  • 【レンタル】決められた期間に基づいて商品を貸し出すことにより収益を得る。
  • 【サブスクリプション】継続的なサービスを提供することで収益を獲得。年や月ごとの契約形態で定期的な支払いを受ける。
  • 【ライセンス】企業の知的財産を使用する許可を与え、その対価を得る。
  • 【広告】ソーシャルメディアなどで使われることが多い手法。ユーザーが閲覧したり、実際に製品を購入したりすると収益が発生する。

なお、収益は自社から見ると売上ですので、収入の項目や課金方法について記載します。例:商品代金、レンタル料、メンテナンス料、会費、使用料、月額料など

④チャネル

見込み客に事業の価値を届けるためのルートについて記載します。例えば、アパレル企業でも、店舗型がメインなのか、オンラインでの販売が中心なのかでは事業戦略が大きく変わってきます。そのためセグメントした顧客にどのようにアプローチするのかを決め、販売ルートや戦略の方向性などをより具体化していくことが、このフェーズでの主な目的です。

チャネル開発のフェーズについて、ビジネスモデルキャンバスの考案者は以下のように言及しています。

  • 【認識】ブログやソーシャルメディアなど……潜在顧客と接触し繋がり続けるための仕組みを通じてリーチする。
  • 【評価】サンプル提供、顧客のレビューなど……潜在顧客に対して実際に商品を試してもらう仕組みを作る
  • 【購入】店舗での購入、オンラインでの購入……顧客が購入する手段を明確にする。
  • 【ディストリビューション】顧客が最終的に製品を受け取る手段を明確にする。
  • 【アフターセールス】顧客がサービスを利用し続けたり、商品をリピートして購入したりする場合に対応したサポートを構築する。

以上を踏まえて、以下の内容を確認しておきましょう。

  • 顧客はどのような方法で 自社のサービスにアプローチするか?
  • 顧客が自社のサービスを評価する方法を設けているか?
  • 決済方法は簡易か?
  • 顧客対応はスピーディーか?
  • アフターフォローを行っているか?
  • コストも考慮に入れるとどのアプローチが最適といえるか?

⑤顧客関係

顧客との長期的な関係を構築するための具体的な方法を書き出します。

「顧客にどのように継続的に情報発信をしていくか」「アフターサービスはどうか」「顧客とのコミュニティをどのように構築していくか」というような視点で顧客との関係を考えてみましょう。

顧客との関係を構築する方法としては、以下が挙げられます。

  • 【パーソナルアシスタント】顧客と対面でやりとりするか、メールなどを使います。特に高単価の製品・サービスの場合に必要です。
  • 【コミュニティ】顧客がセグメントに分けられるときに有効なのが、ソーシャルメディアなどのコミュニティです。コミュニティ内で顧客からの相談を受けたり、問題を解決したりするのに役立ちます。
  • 【セルフサービス】顧客自身で問題を解決できる自動化の仕組みを構築します。

コンビニを例に挙げると、コンビニの提供価値は利便性であるため、基本的には顧客との関係はセルフサービスを利用すると、浅い関係となります。一方、ポイント会員制により顧客との長期的な関係を図っているケースは一般的な傾向です。

⑥主要な活動

価値を提供するために実行すべき活動(タスク)をリストに書き出します。主要な活動は、以下の3つのポイントを意識して作成しましょう。

<生産>製品の大量生産化または効率化の計画
<顧客の問題解決>製品・サービスの利用を通じて起こることが想定される問題を解決する仕組み
<プラットフォーム構築>ビジネスモデル上で新たな事業が生まれる仕組み

例えば、ECサイトの設計・開発、マーケティング戦略、プロモーションの立案・策定、市場調査、人材の採用・育成など、事業の根幹となる活動を具体的に落とし込んでいきます。主要活動を明確にすることは、事業活動の計画や戦略方針を決めるために不可欠なプロセスです。

⑦主要なリソース

この項目では、必要なリソースを書き出します。経営資源がないと、価値を創造することも提供することもできません。主なリソースとして、以下が挙げられます。

人的資源:従業員
財務:現金、銀行ローン、助成金など
有形資産:不動産、施設や設備、在庫など
無形資産:運営ノウハウ、技術、知識、システム、知的財産特許など

表現例:一貫体制システム、駅近の立地、大規模工場、風通しの良い企業風土、ブランド価値など

⑧主要なパートナーシップ

ここでは、事業活動におけるサプライヤーを明らかにします。消費者の手元に商品が届くまでには、調達、生産、物流、販売という流通プロセスがあり、さまざまな企業が関わっています。主要なパートナーシップとは、こうした流通経路における外部リソースとサプライヤーを書き出す項目です。

記載する際には、パートナーシップにより最適化、経済効率、リスク軽減などが実現できているかを確認しましょう。

例:運送業者、物流会社、食材販売業者、梱包材の販売業者、商社、販売代理店など

⑨コスト構造

事業活動で発生するコストを明確に書き出します。商品の価格はコストによって決まるので、全体像を可能な限り把握することがポイントです。

利益を最大化するには、売上高を高めるだけでなく、コストをいかにして削減するかが課題となります。そのため、コスト構造で固定費と変動費を洗い出し、その他の要素とどう関連するかを分析することが必要です。以下の内容を確認しましょう。

  • インフラ・マーケティング・運用にかかるおよそのコスト
  • およその人件費、経費
  • 主要なリソースや主要活動でコストが大きいものは何か?
  • 優先するものはコストか価値か?

例:人件費:~円/年、インフラコスト:~円/年、運送費用:~円/年、マーケティング費用:~円/年

ビジネスモデルキャンバスとリーンキャンバスの違い

ビジネスモデルキャンバスとよく比較されるのがリーンキャンバスです。どちらも9つの要素で分割し、ビジネスの全体像を捉えている点で類似していますが、リーンキャンバスでは以下の要素がビジネスモデルキャンバスと異なります。

  • 課題
  • 独自の価値提案
  • 圧倒的な優位性
  • 主要指標
  • ソリューション

実はリーンキャンバスは、スタートアップや新規事業向けにビジネスモデルキャンバスを改変したもので、「課題」や「価値」の要素に注目しています。対して、ビジネスモデルキャンバスは、「リソース」「パートナー」「主要活動」「顧客との関係」など、より具体的で実践的な要素が多く、既存事業の分析に適したフレームワークといえます。

ビジネスモデルキャンバスを作成する際の成功ポイント

キャンバスを成功させるための作成ポイントを3つご紹介します。

初期作成に時間をかけすぎない

キャンバスは複数のブロックで構成されているため、最初のブロックの作成に時間を必要以上にかけないことです。一目みて全体像を把握できることがビジネスモデルキャンバスのメリットです。そのため一つの要素に時間をかけずに、さっと全体を作成し、慣れてきたら精度を上げていきましょう。

シンプルな作成を心がける

2つめのポイントはシンプルにまとめることです。すべての要素を書き込むと、キャンバスを共有した際に理解しにくい状態になりかねません。情報量をおさえて簡潔にまとめると、直接的でイメージしやすくなります。

主要な要素を全て埋める

3つめのポイントは、すべての要素を埋めることです。ビジネスモデルキャンバスは、複数の要素が相互に関係する構造になっているため、一つの要素でも空白になっていると構成できません。もしどうしても埋めにくい箇所があれば、仮の情報でも良いので埋めておきましょう。一つでも抜けがあると、それだけ信頼度が落ちます。

ビジネスモデルキャンバスの活用ステップ

ビジネスモデルを検討する際に、1枚のキャンバスだけでは全体像はつかめますが、理解しにくい部分があるかもしれません。

そこで、ビジネスモデルキャンバスを使って事業モデルの全体像を理解しながら、ズームイン・ズームアウトというステップで検証し、修正しながら、ビジネスモデルをさらにブラッシュアップする方法がおすすめです。

・ズームインとは
関連するフレームワークを使い顧客の詳細なイメージをつかみ、自社が提供する価値が顧客層とマッチしているのかを検証します。

・ズームアウトとは
事業環境マップなどを利用して、外部環境を分析することで、ビジネスモデルを再構築します。

以上のように、描いたビジネスモデルを強固なものにするためには、ズームインして一つのパーツをより詳細に見たり、ズームアウトしてビジネス全体を俯瞰したりすると効果的です。このズームインとズームアウトの繰り返しで精度を高めることもできます。なお、ズームイン・ズームアウトする際には関連するフレームワークを利用します。ここでは3つのフレームワークをご紹介します。

バリュープロポジションキャンバスと併用する

バリュープロポジションキャンバスの特徴は、「顧客セグメント」と「価値提案」だけにフォーカスしていることです。

バリュープロポジションキャンバスは、右側に「顧客セグメント」を描き、左側に「顧客への提供価値」を描くことで、両者の関係性を可視化できます。一枚の紙上で双方を比較することで、提供価値が顧客のニーズに合致しているかを確認することが可能です。そのため、近年多くの企業が新規事業の開発や既存事業の改善時に活用しています。

顧客セグメントは、以下の3つに分類されます。
<カスタマージョブ>顧客が解決したいこと
<ゲイン>顧客の利得
<ペイン>顧客の悩み

価値提案は、以下の3つです。
<プロダクト・サービス>提供する製品やサービスの特徴
<ゲインクリエイター>製品・サービスにより顧客に利得をもたらすもの
<ペインリリーバー>顧客の悩みを減らすもの(方法)

アンゾフの成長マトリクスと併用する

「アンゾフの成長マトリクス」は、新たにビジネス戦略を考える際に効果的なフレームワークです。「アンゾフ」は、このフレームワークを提唱した経営学者の名前、「マトリクス」とは、行と列で表わされた表のことです。

縦軸と横軸に情報を分類するため、企業が取るべき戦略を選びやすいという特徴があります。縦軸には「市場」、横軸には「製品」を設定し、それぞれ新規のものと既存のものに分けるので、”2×2”のマトリクスです。4種類の戦略の中から自社に適した戦略を考えれば、事業を有利に展開できる可能性が高くなります。

事業環境マップと併用する

事業環境マップとは、外部環境を分析するために使われるフレームワークです。ビジネスモデルが失敗する原因の一つが、事業環境の軽視といわれています。事業環境マップは、外部環境を「市場の動向」「業界の動向」「トレンド」「マクロ経済」の4つの領域にわけて評価します。環境の変化を捉え、ビジネスモデルを柔軟に変化させて対応することが可能です。事業環境が目まぐるしく変化する現代、外部環境を評価する有用なツールといえます。

ビジネスモデルキャンバスの作成事例

ここではUberの事例をご紹介します。Uberは、ドライバーと乗客とをつなぐサービスを提供し、右肩上がりに業績を伸ばしています。その卓越したビジネスと技術革新の素晴らしさが注目され、ビジネスモデルキャンバスを理解するために、最もよく使われる事例です。
Uberの顧客セグメントは、乗客者とドライバーという2つの要素で成り立っています。海外では、空いた時間に働ける仕事として、Uberドライバーを副業または本業としている人が増加しています。以下にUberのビジネスモデルの主な要素をまとめましたので参照してください。

【顧客セグメント】乗客、収益を得たいドライバー
【提供価値】簡単操作で手配可能、待ち時間の短縮、
【顧客との関係】セルフサービス、カスタマーサポート
【チャネル】SNS、口コミ、ブログ
【主要活動】プラットフォーム開発、カスタマーサポート、市場調査
【主要パートナー】投資家、旅行者、ドライバー、支払い業者、保険会社

参照:ソフトウェア会社またはテック スタートアップ向けのビジネス モデル キャンバス | アルテックスソフト

ビジネスモデルキャンバスの作成には委託という選択肢も

ビジネスモデルキャンバスの作成時の注意点として、キャンバスのそれぞれの項目がすべてつながっていて、ビジネスモデル全体に論理的なつながりがあることが重要です。つまり一つのストーリーができていることが大事なのです。またマーケティングとオペレーションの両面が合っていないと、ファイナンス計画も失敗してしまいます。

ビジネスモデルキャンバスはシンプルなフォーマットなので簡単に作成できるように思いがちですが、実は難しい作業といえます。もし自社で作成が難しい場合は、ビジネス設計から相談するという選択肢もありますので、委託を検討されてはいかがでしょうか。

ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネス設計から、UIUXデザイン、開発、運用、保守まで一貫性のあるサービスを提供しています。ビジネスモデルキャンバスについてもぜひご相談ください。

ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス

ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発ウォーターウォール開発ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。

ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス

受託型開発について: 受託開発 サービス

ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由

弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。

システム開発の成功事例

システム開発での成功事例をご紹介します。

見守りサービス (株式会社otta)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。

目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。

クライアントの課題/要望

・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい

当社を選択していただいた理由

キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から

当社ご提案内容

業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。

学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

学習履歴データ可視化システムの開発

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。

目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること

クライアントの課題/要望

・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい

当社を選択していただいた理由

充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。

当社ご提案内容

学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。

DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決

目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス

クライアントの課題/要望

・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要

当社を選択していただいた理由

開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。

当社ご提案内容

ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発

本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。

2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行

実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。

3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有

Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。

THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)

https://www.spicebox.co.jp/

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。

目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。

クライアントの課題/要望

・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい

当社を選択していただいた理由

・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること

当社ご提案内容

受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。 新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。

その他システム開発事例

ハイブリッドテクノロジーズでは、その他にもモバイルアプリや業務用アプリケーションまで、多種多様な290社以上の制作実績がございます。
システム開発をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

ビジネスモデルキャンバスは、価値提案、顧客との関係、チャネル、収益の流れなど、9つの要素で構成されているフレームワークです。このキャンバスを活用することで、顧客ニーズに合った事業を考案し、関係者と共有できることがメリットです。さらに競合他社のビジネスモデルを分析することもできます。

ブラッシュアップする方法としては、関連したフレームワークとの併用がおすすめです。また作成時の注意点としては、「初期に時間をかけすぎない」「シンプルに作る」「すべての要素を埋める」ことなどが挙げられます。

ビジネスモデルキャンバスをぜひ有効に活用して、顧客のニーズに届くビジネスモデルを構築してください。

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2023.04.14

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2023.04.12

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2023.04.10

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#アジャイル開発
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