Amazonが提供するAWSの基礎知識 メリット・デメリットを解説
Amazonが提供するクラウドサービスをご存知でしょうか?本記事では、世界で幅広く利用されているクラウド「AWS」の概要、人気の理由、各サービスの特徴など、AWSの基礎知識について解説します。システム構築で知っておきたい主な関連用語の説明もありますので参考にしてください。
AWSとは?
AWS(Amazon Web Services=アマゾン ウェブ サービス)は、Amazonが提供するWebサービスの総称です。AWS は、世界の幅広い人々に採用されている、包括的なクラウドプラットフォームで、コンピューティング、データベース、ストレージなどから、最新鋭のAI、IoTなどのテクノロジーに至るまで、どのクラウドプロバイダーよりも充実した機能を備えた多くのサービスを提供しています。
クラウドベースであるため、システムに必要なさまざまな機能がサービス化されており、個人または自社で大きなリソースを持たなくても、AWSというサービスの中で必要な機能だけを選んで利用することが可能です。例えば、さまざまなアプリケーション用に設計されたデータベースが提供されているので、ジョブに適切なツールを選べば、ベストなパフォーマンスを実現できます。
AWSは大手のAmazonのサーバがベースとなっているため、安定性が高いことから、個人ユーザーから、急成長中のスタートアップ、大企業や政府機関など、何百万というお客様がAWSを使用しています。
AWSなどのクラウドコンピューティングサービスの動向
インターネット経由でパソコンやスマートフォンなどからサービスを受けることができるシステムをクラウドコンピューティングサービスと呼んでいます。一般的には、レンタルサーバをはじめ、ストレージによるデータ保存とバックアップ、オンデマンド配信などがサービスに含まれます。
インターネットを介して提供されるため、ユーザーはサーバなどの設備を準備する必要がありません。インターネットに接続できる環境であれば、パソコン、スマートフォンなどから必要なサービスを受けられます。
Amazonが提供するAWSは、世界中で利用されており、2017年11月時点で190ヶ国において100万人以上が使用していると報告されています。また、世界的な市場規模は、2021年に
4,453億米ドルから、年平均成長率16.3%で成長を続け、2026年の市場規模は9,473億米ドルに達することが予測されています。
参照:クラウドコンピューティングの市場規模、2026年に9,473億米ドル到達予測
AWSが人気の理由
クラウドコンピューティングで高いシェア率を誇るAWS。その人気の理由は、コストが抑えられること、セキュリティレベルの高さ、パフォーマンスの高さにあります。それぞれについて詳しく解説します。
必要なサービスのみ選択できるためコストが抑えられる
AWSは、仮想サーバをはじめ、90以上にわたるサービスを提供しています。幅広い分野の
ITリソースやWebサービスなどから、必要なサービスのみを必要なだけ選択できるのです。繁忙期の時期に限りリソースを補強したり、閑散期であれば必要最低限のサービスだけにしたり、といった使い方ができます。使用したいサービスのみを確保できるため、機能を持て余すといった無駄がありません。このようなサービスの柔軟性が、AWSの魅力といえるでしょう。
また、AWSは初期費用が無料であることに加えて、従量課金制を採用していることもコストの抑制につながります。従量課金制は、サービスの利用時間や通信料などに応じて費用が変動する料金体系です。つまり使った分だけ費用が発生するため、余計な費用がかからずコストの削減につながります。その時々のタイミングによって、必要な機能を追加または停止させることも可能です。時間単位で課金されるため、サービスの検証にも活用できます。Webサービスの利用において、コストをできるだけ抑えたい企業にAWSはおすすめです。
セキュリティレベルが高い
クラウドサービスを検討する際に気になるのがセキュリティではないでしょうか。AWSは、当初Amazonが自社のサーバとして利用していたものをAWSとして提供しているため、
Amazonの高い品質のセキュリティがそのまま使われているのです。
セキュリティが厳しい金融機関をはじめ、小売などの利用も増えており、セキュリティとコンプライアンス基準を満たしています。2020年10月には、総務省もAWS の運用を始めました。このような実績こそがAWS のセキュリティレベルの高さを示しているといえるでしょう。さらに、AWSでは最新のセキュリティが導入されていることはもちろん、サービス側が最新化の処理を行っており、ユーザーの手を煩わせることはありません。
常にパフォーマンスが高い状態を保てる
AWSのサーバは世界の11エリア・地域に設置されています。ユーザーに最も近い拠点からサービスを提供しているため、ユーザーは常に高いパフォーマンスを維持したままサービスを利用できることが特徴です。さらに、定期的にハードウェアが更新されているため、すぐに利用することができ、システム開発に集中できます。また、AWSは各サービスにデフォルトのクォータ(制限)があり、このサービスクォータで設定されている制限値をチェックできることも、パフォーマンスを向上させているといえるでしょう。
AWSの開発者用ツールの種類
AWSには多数のサービスがあります。数あるサービスから、どのサービスが必要かを判断しやすいように、以下の表にまとめました。
AWSから代表的なEC2、RDS、cloudFront、S3つのサービスに絞って、それぞれの容量、料金体系、特徴を記載しましたので参照してください。
サービス名 | 容量 | 料金体系 | 特徴 |
---|---|---|---|
AmazonEC2 | 必要に応じて変更可能 | 従量課金制 | 複数サーバの構築が可能 |
RDS | 必要に応じて変更可能 | 従量課金制 予約制 |
サーバやOSの管理のフルマネージド |
Amazon CloudFront | クオータ(制限)が適用される | 従量課金制 | さまざまなWebコンテンツを配信できる |
AmazonS3 | 無制限 | 従量課金制 | ネット環境があればどこでもデータの閲覧・管理ができるストレージサービス |
①AmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
EC2は、必要なときにだけ稼働できる仮想サーバで、セキュリティ、ネットワーキングの構成、ストレージ管理ができます。AWSの中で特にユーザー数が多いことが特徴です。Elastic(伸縮自在の)というワードの通り、Webサイトの規模やアクセス量に応じて、容量を変更できるのもメリットです。そのためキャンペーンを実施する際や、SNSでコンテンツがシェアされる場合などにアクセス数が突発的に増加する現象が起きても、サーバがダウンするリスクを下げることができます。料金体系は従量課金制です。
②RDS(Amazon Relational Database Service)
RDSはマネージドデータベースサービスなので、サーバの管理、スケーリング、バックアップなどはサービスとしてすべて提供されています。OSやDBMSをインストールする必要がなく、運用管理も必要がありません。そのため、データベースの一種であるリレーショナルデータベースを簡単に運用できます。Oracle、MySQLや、QL ServerなどのDB(データベースエンジン)に対応しており、各機能を十分に活用できます。自動バックアップもできるため、アクセスの負荷を軽減することや、冗長性を持たせることも可能なので、大規模なデータベースを構築することもできます。料金は基本的に従量課金制ですが、特定の製品については予約制が可能です。
③Amazon CloudFront
CloudFrontは、CDN(コンテンツデリバリーネットワークサービス)のことです。画像や動画などのコンテンツを、データセンターの世界的なネットワーク「エッジロケーション」を通してユーザーに簡単に配信できます。エッジロケーションは、コンテンツ配信のために配置された拠点の集まりです。CloudFrontでは、データの転送時にその経路を導き出してくれるため、遅延時間を最小にできます。その結果、最高のパフォーマンスでの配信が可能です。料金は、EC2と同じく、利用した分だけ費用が発生する従量課金制です。
④Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)
S3は、データを格納するストレージサービスです。クラウド上にデータを保管するため、どこからでも自由にデータを閲覧でき、保存することもできます。容量の大きいデータにも対応しているため、Webサイトやアプリケーション、データベースなどのデータバックアップや復元など、広範囲な使い方が可能です。データを別のシステムに移すための保管場所としても利用できます。保存したデータを自動的に複製し、高いデータ耐久性が実現できるため、データを障害やエラー、脅威から保護できます。料金体系は従量課金制なので、コストを意識した利用が可能です。
なお、データがより大量になると、スピード感がやや心配されますが、データアーカイブと長期バックアップのためのAmazon S3 Glacieというサービスを低コストで利用することもできます。
AWSを利用するメリット・デメリット
AWSを利用する前に、どんなメリット・デメリットがあるかを把握しておきましょう。新しいサービスを導入する場合には、機能や料金体系などを確認し、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
メリット
- 初期費用・契約費用を抑えられる
- ハードウェアやソフトウェアの購入が不要
- 容量検討やサーバ選定などが不要
- 最新のセキュリティ体制を保持
- 人的リソース不足の解消
- 柔軟性や拡張性が高い
- リスク分散ができる
AWSは、サーバやソフトウェアを購入する必要がないため、初期費用不要で、調達や運用のコストを下げられます。小規模なスタートアップも、それぞれのスタイルに合わせて利用が可能です。ハードウェアやソフトウェアの選定と設置はAWSが担っているので、ユーザーはすぐに使うことができる点もAWSの大きなメリットです。
また、セキュリティレベルの高さで定評のあるAWSがクラウド環境のセキュリティを運用、管理しているため、自社の負担の軽減につながります。サーバの準備から管理・運用までAWSが行っているため、これまで自社で管理・運用に割いていた人的リソースを有効活用でき、より重要な業務やプロジェクトに集中できるでしょう。
AWSはサーバの台数やスペックを変更できるなど、柔軟性や拡張性の高さもメリットです。事業を拡大するときなどにサーバ台数の増設、サーバのCPU、メモリ、ストレージのアップグレードが可能です。利用しない場合はサーバを停止すれば利用料が削減できます。AWSは世界中にデータセンターを設置しているため、データ障害が発生した際にリスク分散ができることもメリットです。
デメリット
- 正確な概算料金を把握しづらい
- システム運用担当者が必要
AWSは、基本的に利用料に応じて課金される従量課金制であるため、毎月の費用が変動します。使用した容量は見ることが可能ですので、ある程度の見積は出せますが、事前に予算を正確に見積もることはできません。毎月の費用が固定費ではないことはメリットですが、一般的には請求書を見るまでは正確な料金が分からないのはデメリットといえます。
またAWSはサービスのみを提供しているため、メニューは豊富に備わっていますが、利用方法などについて個別のサポートは受けられません。そのため、AWSの導入なども自分で行う必要があります。AWSはサービスの数が多く、日々アップデートされており、新しい機能やサービスがつぎつぎと発表されているため、設計に関してある程度の知識やノウハウが求められるでしょう。
また、構築中のトラブルや、運用時のAWS側の障害によるサービス停止などを防ぐためには、有料サポートや知識と経験があるベンダーへの依頼が必要です。
AWSの身近な例
AWSはさまざまなリソースが確保できますが、AWSが活用されている身近な例として、動画のストリーミングサービスなどが挙げられます。
先にご紹介したAmazon CloudFrontは、良く知られている動画のストリーミングサービスのAmazon Prime VideoやHuluに導入されています。
また、任天堂株式会社の事例は、スマートデバイス向けゲームである「Super Mario Run」の iOS 版を150か国対象に提供を開始する際のインフラにAWSを導入しました。その結果、配信からたったの4 日間で4,000 万ダウンロード数を記録し、大きな反響がありました。拡張性の高さとセキュリティ対策に強みがあるAWSを採用したことで、全世界への一斉ローンチに成功した例といえます。
AWSのシステム構築・開発で押さえておきたい関連用語
AWSのシステム構築にあたっては、以下の用語の意味は理解しておきましょう。AWSをまだ使ったことのない方を対象にシステム構築で使われることが多い用語を4つご紹介します。
用語 | 意味 |
---|---|
AZ(アベイラビリティゾーン) | データセンター群 |
Region(リージョン) | データセンター郡があるエリア |
インスタンス(Instance) | クラウド内の仮想サーバ |
サブネット | 小規模に分割したネットワーク |
①AZ(アベイラビリティゾーン)
AWSの各エリア内で存在するデータセンター群を表す言葉です。AWSのサービスでは、システムが複数のAZに保管されており、AZによって可用性が高く、耐障害性のあるサーバの運用が可能になります。
②Region(リージョン)
Regionは、”地域”や”領域”などの意味を持つ単語ですが、AWSでは、データセンター群があるエリアを指します。提供するサービスはリージョンごとに異なり、複数のリージョンを活用すると最適化できます。ちなみに、日本には東京と大阪にリージョンがあります。
③インスタンス(Instance)
インスタンスは、広義では”実体”という意味です。AWSのようなクラウドでは仮想サーバのことを指します。プログラミングでは、変数を実行するコードを指す言葉です。
④サブネット
サブネットは、1つのネットワークを分割した小さなネットワークのことです。1つの大きなネットワークを管理するのが大変なので、いくつかの小規模のネットワークの集まりを管理しているというわけです。サブ(sub)とあるように、下位のネットワーク、または補助的なネットワークと考えてよいでしょう。
AWSの導入・構築を効率的に進める方法
AWSの導入や構築といっても、やるべきことは多岐にわたります。AWSでシステムを運用するにあたっては、サーバの監視、アプリケーションやOSのアップデートなども必要です。システム構築のサービスやインフラは提供されますが、必要とする開発やカスタマイズはユーザーが行う必要があります。しかし、システム開発の知識やノウハウがある人材がいないと、社内のリソースで対応するのが難しい場合もあるでしょう。そこで、AWSの導入と構築をスムーズに進めたいのであれば、開発会社へ依頼するのも手です。
なお、AWSのサービス数は非常に多く、広範な知識のある技術者による保守管理が求められます。そのため、開発会社の選択も重要です。開発会社へ外注する際には、「AWS開発の実績があるか」「実績のある優秀なエンジニアがいるか」など、確認しておくことが必要です。
ハイブリッドテクノロジーズでは、AWS開発を行ったことのあるエンジニアが複数在籍しています。下記でサービスについてご紹介していますので、最後まで目を通してみてください。疑問点などございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発、ウォーターウォール開発、ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。
ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス
受託型開発について: 受託開発 サービス
ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
OfferGate(株式会社リフト)
サービス内容
⼈材紹介会社、派遣会社を通さずに、⾃社の条件や要件に合った外国⼈材求職者へ直接アプローチできる外国⼈材の採⽤マッチングプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
外国⼈材の採⽤には、求⼈ポータル形式や⼈材紹介会社を通して⾏われるケースが多く、互いにコミュニケーションが困難なため、外国⼈求職者と企業側のミスマッチが起こるケースがあること
目指したいサービス
今回構築する採⽤マッチングプラットフォームを介することで、外国⼈求職者と直接コミュニケーションを取れようになり、ミスマッチを減らして企業の外国⼈材受け⼊れを促進すること
当社を選択していただいた理由
サービス対象が外国人であるため、当社のベトナム人を織り交ぜた開発体制はユーザー視点を取り入れることが可能になるという点と開発体制をリフト様では内製で保持しておらずサービス開発の体制が組めないため、サービス開発知見の多い当社をパートナーに選択していただいた。
当社ご提案内容
ターゲット層であるベトナム⼈視点のUI/UX設計から保守改修までのワンストップでのハイブリッド型サービスの提供
補助金クラウド(株式会社Stayway) サービスURL:https://www.hojyokincloud.jp/
サービス内容
補助金活用を検討する企業が、専門家に採択可能性や申請できる補助金の種別などの相談をすることができるWEBプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
コロナ発生以降、既存事業の立て直し、新規事業の創出が重要になった世の中に対して、行政が支援している補助金活用のニーズが増加している。 エンドユーザー側は多くの企業に行政書士などの専門家が不在のため各企業のニーズが満たされる補助金の種類や可能性が相談できる場面がなく、一から探すのもかなりの工数がかかっている状態が発生している。 金融機関/士業/事業会社おいても、補助金活用ニーズのある顧客との商談を円滑に進めるのが難しいという課題も存在している。
目指したいサービス
今回提供する補助金クラウドにより、エンドユーザー、士業事業経営をしている企業において以下の価値を提供が可能に。 エンドユーザーは、気軽にどの補助金が活用できるか、支援してくれる士業者とのマッチング、補助金採択の可能性を上げる申請相談が可能になります。 金融機関/士業/事業会社は、有効顧客の発掘、最新の補助金情報の入手、申請サポートによる採択率の増加が可能になり、売上増加が見込めます。
クライアント課題/要望
・新規事業の立ち上げ体制のリソースが不足
・UI/UX、システムの要件定義などの上流工程から体制構築したい
・自社の開発チームと組み合わせながら、擬似内製チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい
当社ご提案内容
日本人によるUI/UXデザイナーの設計から運用保守まで一気通貫で対応できるハイブリッド型サービス ストックサービス
大手物流会社
サービス内容
窓口相談を事前に予約できるWebアプリ
窓口での相談日時を利用者が事前に予約できるようにし、企業と顧客双方にとって利便性を向上するWebアプリの開発案件です。
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
利用者からの問い合わせは、常に窓口で対応している背景があり、
窓口で順に受け付けていたが、待ち時間が長く、顧客から不満の声が上がっていた。
目指したいサービス
・顧客の利便性(満足度)を向上すること。
・システム導入の周知により金融相談業務の認知度を向上させること
・システム導入による効率的な要員配置を目的として、顧客がWeb 上で事前に金融商品に関する相談日時を予約できるシステムを新たに構築すること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・Salesforceを業務の基幹システムとして利用されているため、Saleforceでの機能開発が必須
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
・日本国内での開発より大きな価格メリットがあったこと
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
1.Salesforceを活用し、ミニマムコストでスピード感を持った機能開発
Salesforceを活用することで0からインフラを構築せずに素早く開発環境を作成することが出来ます。Salesforceの標準機能を基に必要な機能をカスタマイズして開発することで、スピーディな開発〜実装を可能としました。
2.プログラム実装前にプロトタイプ作成し、スピードを保ちつつ認識ギャップを防止
プログラム実装前にプロトタイプを作成することで、リリースというゴールまでスピード感を保ち、的確にコミュニケーションをおこないながら、認識ずれが生じないよう努めました。
3.Salesforce準拠のセキュリティ基準を担保
開発と合わせ、Salesforce準拠のテストコードを作成し、テストを実施することで、リリース後の不具合が発生しにくく、運用保守コストも抑えることができます。またすでにクライアント様が使用されているSalesforceの機能拡張のため、セキュリティー面は今までと同様のものが担保されます。安心感を持ってシステムをご使用いただき、クライアント様、エンドユーザー様双方からご好評いただいています。
まぐまぐ!リーダーアプリ (株式会社まぐまぐ) https://www.mag2.com/app/reader/
サービス内容
まぐまぐ!で登録したメルマガコンテンツとまぐまぐ社が運営するメディアを手軽かつシームレスに閲覧できるスマートフォンアプリ「まぐまぐリーダー」
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
メルマガはメールのみ、メディアもそれぞれ独自のWebを持っているためユーザービリティが良くない点
目指したいサービス
まぐまぐ!で登録したメルマガコンテンツとまぐまぐ社が提供する4つのニュースメディアを横断して手軽かつシームレスに閲覧できるサービス
クライアントの課題/要望
・新規アプリ開発リソースの不足
当社を選択していただいた理由
内製での開発リソースを保持されていないことと、当社の幅広いリソースとスピード感を持った開発体制が、まぐまぐ様の開発ニーズに合致したため、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
1.メルマガやニュースメディアといった多様なユースケースに、細やかに対応する開発体制
メールマガジン配信プラットフォーム事業の理解と学習から始まり、要件定義・設計・開発までをアジャイルスクラム開発で担当し、1週間ごとにクライアント様と成果物のレビュー会を行うことで、フィードバックを早いサイクルで受けることで、ユーザーの期待を超える価値体験を追求いたしました。 記事を読むという観点ではニュースサイトなどのメディアに分類されるサービスではありますが、既存の媒体がメールであるためにユースケースには多様性がありました。
2.毎日読む情報収集アプリとしてのファインダビリティとユーザービリティを考慮したUX・UI設計
メールアプリで閲覧するものだったメルマガをスマートフォンアプリで軽快に閲覧できる機能と、まぐまぐ社が提供する4つのニュースメディアを横断して閲覧できる機能を両立しつつ、スムーズに情報収集を行えるUX・UI設計を行いました。メインペルソナである多忙なサラリーマンの方の情報収集アプリとして、短時間での閲覧でも読みやすい視認性や可読性を重視した白基調の配色とタイポグラフィの設定を行い、ボタン類のアクション要素は見落とされない配色設計や、押しやすいサイズ設計、リアルタイムデータベースを使用した同期的な処理、まとめ読みや読み返しが快適にできるようにローカルデータベースを使用したオフラインファーストな設計をすることで既存サービスのユーザー体験をスマートフォンアプリでも損なわないように配慮しました。
まとめ
Amazonが提供するAWSは、 個人ユーザーから大企業や政府機関まで、世界190ヶ国でたくさんの人に利用されているクラウドサービスです。人気の理由は、パフォーマンスとセキュリティレベルの高さにあります。AWSはコストを抑えられること、柔軟性や拡張性が高く、リスク分散ができるといったメリットが多いクラウドサービスですが、個別のサポートは受けられないため、システム開発に知見のある担当者が必要です。自社に人的リソースがなければ、開発会社に依頼するという方法もありますので、検討してみましょう。