アプリ開発の手順とは?手法別の注意点も解説!
今や「アプリ」の運用はマーケティング戦略における定番であり、自社でアプリ開発の話題を耳にしたという新規事業担当者の方も多いことでしょう。そこで今回は、アプリ開発の手法と共に企画からリリースに至るまでの手順を詳しく解説していきます。採用する手法によって異なる注意点も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アプリ開発とは?
普段何気なく使用しているPCやスマホには、SNSやゲームなどさまざまなソフトウェアがインストールされています。そのソフトウェアこそが「アプリ」であり、その開発に向けて企画・設計・制作・運用などをする仕事が「アプリ開発」です。
開発したアプリは、主に有料アプリとしてプラットフォームでリリースしたり、課金要素や広告を入れたりして収益化することもできます。なお、プラットフォームでリリースした場合は
アプリの料金から手数料を差し引いた金額が自分の収益となります。
アプリ開発の企画プロセスやおすすめのプログラミング言語、費用などについての詳細はこちらで詳しく解説しています。
アプリ開発の企画プロセスとは?費用相場や発注元が知るとメリットがあるプログラミング言語の知識を解説
アプリ開発を実施する目的
近年は数多くの企業がアプリ開発を実施していますが、どんな目的でアプリを開発・リリースしているのでしょうか。
企業がアプリを開発する主な目的としては、ユーザーとの距離感を縮めやすくなるというメリットが挙げられます。そもそも企業がリリースしたアプリをダウンロードするユーザーは、その企業に対して比較的好意的な傾向にあります。そのため企業から発信される情報やコンテンツを積極的に得ようと、アプリ内に長時間滞在しやすいです。アプリをインストールすれば、ホーム画面内に自社の象徴たるアイコンも表示されることも相まって、ユーザーの記憶に自社の存在を残しやすくなります。
また、アプリには自社商品・サービスをお得に利用できるクーポン機能や会員カード機能、ユーザーの属性に合わせて発信する情報を分けるといった機能の設置も可能です。ユーザーに「長く使いたい」と思わせる機能を上手に活用すれば、リピーター化・ファン化させやすくなります。
アプリ開発の2つの手法と特長(向いている開発)について
アプリ開発を実施するうえで最初に理解するべきポイントが、開発手法の種類です。アプリ開発における主な手法は、「アジャイル開発」と「ウォーターフォール開発」の2つがあります。それぞれ開発の進め方や最適なケースが異なるため、この2つについて特徴を把握しておきましょう。
アジャイル開発とは
アジャイル開発とは、計画・設計・実装・テストといった各種工程を「機能単位」の小さなサイクルで繰り返す開発手法です。
計画段階では細部まで仕様を決定せず、大まかな要件定義や設計のみに留めます。まずは優先度の高い機能のみ着手し、素早くアプリをリリースしてから少しずつ機能を追加していくという流れです。計画からリリースまでの工程を、一般的には2週間~1ヵ月程度の短いスパンで繰り返しながら細かく進めていきます。開発を進めながらクライアントとコミュニケーションを取りながらフィードバックを行い、ユーザーの意見も確認します。その時点でクライアントやユーザーの希望に沿わない内容と分かれば、仕様変更や機能追加など柔軟に対応できるためより高い満足度を得られるアプリに仕上げやすいです。
アジャイル開発は途中で仕様・設計が変更となることを前提とした手法なので、常に技術や仕組みが進化するモバイル分野などのプロジェクトに向いています。また、細かくユーザーテストを行いながら、その結果に基づいた改善を実施する方針のプロジェクトにもおすすめです。
その反面、発注の段階では開発費用の総額が予測しにくいというデメリットはあります。ウォーターフォール開発のように開発スケジュールを細かく設定する訳ではなく、仕様や用件ごとにスケジュールを設定するため、全体の進捗管理が難しいことも注意が必要です。
アジャイル開発の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
アジャイル(Agile)型開発とは?メリット・デメリット・向いているプロジェクトを簡単に解説!
アジャイル開発を採用する際の注意点
短期的なサイクルで満足度の高いアプリを開発するには、クライアント側と開発者側で密接なコミュニケーションがしやすい環境の整備が求められます。アジャイル開発において開始段階と終了段階のやり取りだけでは失敗に終わりやすいため、開発途中でタイムリーに意思決定が行うことも大切です。とはいえ、形がないアプリを開発するにあたって言葉でのコミュニケーションが難しい場合もあります。分かりやすさを考慮して資料を用いながらコミュニケーションを取ったり、こまめに打ち合わせの機会を設けてコミュニケーションの場を増やしたりなど、各々が当事者意識を持ちながら対策を講じましょう。
また、「素早くリリースしながら柔軟に開発を進める」というアジャイル開発の特性を活かすには、当然ながら設定した期間ごとにきちんと成果物を完成させる必要があります。まずは最低限正常に稼働できる成果物を作り上げることを意識し、期間内の開発内容に無駄がないか精査しましょう。1サイクルごとに可能な仕様・計画変更についてルール化しておけば、開発途中で無駄が生じるリスクを防ぐことができます。
近年はアジャイル開発向けに、チャットやプロジェクト管理ツールなどのコミュニケーションツールが多く出回っています。現在のメンバー間で快適にコミュニケーションが取れることはもちろん、開発内容のログを残しておけるため新たなメンバーへの引継ぎにも役立ちます。開発に着手する際は、同時に各種コミュニケーションツールも導入しておきましょう。
ウォーターフォール開発とは
ウォーターフォール開発とは、決められた工程を1つひとつ着実に遂行しながら進める開発手法です。その名の通り上流から下流まで水が流れるような進め方が特徴的で、1970年代から現在に至るまで多く活用されている手法でもあります。
最初に大まかな仕様・設計のみ決めて素早く開発するアジャイル開発とは違い、まず要件定義を策定したうえで、アプリ基本設計や詳細設計を細部まで固めます。各種設計までの工程を完璧に完了させてからようやく開発に着手するため、基本的に開発工程から設計まで逆戻りすることが想定されていません。
このような特徴から、ウォーターフォール開発はすでにアプリの機能やプロジェクトの予算・納期が明確化されているケースや大規模な業務システムの開発などに適しています。
また、各開発工程を完璧に遂行するため要件定義の段階から必然的に綿密な計画策定が行われます。そのため、リリースまでのスケジュールや予算・人員といったリソースの管理がしやすいことは大きなメリットです。
ただし、各工程がしっかりと分けられたウォーターフォール開発は柔軟性に欠けるというデメリットもあります。ひとつでも工程に遅れがあると、後の工程に甚大な影響が及ぶリスクが潜んでいます。テストの段階で要修正点が見つかると、最悪の場合設計や要件定義の段階まで逆戻りする事態になりかねません。要件をまとめた資料の作り直しや開発作業のやり直しで工数が増え、予算や納期の超過につながります。
ウォーターフォール型開発とは?定義やメリット・デメリット・最適なケースを解説!
ウォーターフォール開発を採用する際の注意点
ウォーターフォール開発は現状で対応可能な「全機能」を複数の工程に分けながら対応するため、成果物の完成までに時間がかかります。さらに、万が一工程の途中で修正が必要となれば広範囲に及ぶ手戻りが発生するリスクも考えると、開発期間に余裕をもつことが大切です。最初からすべての機能は用意できなくとも、早期のリリースを優先したいという場合はウォーターフォール開発ではなくアジャイル開発の採用を検討しましょう。
ウォーターフォール開発を選ぶ場合、途中変更のリスクを回避するため「最初から仕様が完璧にフィックスできているのか?」「その仕様はニーズにマッチしているのか?」という点も念入りに確認しておくべきです。
なお、ウォーターフォール開発は大きく分けて上流工程(要件定義や設計)と下流工程(開発やテスト)があります。そして工程が下流に進むほど、修正の必要性が生じればプロジェクト全体に大きな影響が及びます。クライアント側と開発者の間で惜しみなく議論を重ね、アプリの目的やビジョンの共有を徹底しましょう。双方でアプリの目的や完成後のイメージを共有できれば、開発における認識の食い違いを防げます。開発中も開発者に丸投げするのではなく、定期的にコミュニケーションを取りながら進捗を確認することをおすすめします。
アプリ開発を行う手順
ここでは、アプリ開発における基本的な工程を手順ごとに解説します。
なお、アプリ開発の企画プロセスに関する詳細はこちらでより詳しく解説しています。あせて参考にしてみてください。
アプリ開発の企画プロセスとは?費用相場や発注元が知るとメリットがあるプログラミング言語の知識を解説
①企画立案・要件定義
まずは「どんなターゲットに向けて、どんなアプリを開発するか」という企画を立案します。
アプリ開発といえば、設計や開発作業におけるプログラミングのイメージが強いのではないでしょうか。しかし最初に要件定義ができていなければ、目的通りのアプリを作りだすことはできません。そのため、可能な限り曖昧な部分を残さないよう議論することが大切です。また、企画立案の段階で予算や人員と言ったリソースを明確化したうえで、プロジェクトの実現性や費用対効果についても考えましょう。
企画内容が固まったら、その内容を元に「アプリの画面構成はどうするか、どんな機能を付けるか」などの要件定義を実施します。小規模なアプリ開発の場合は要件定義書を作成しないケースもありますが、ビジネス用途のアプリ開発であればできるだけ作成しておきましょう。万が一異動や退職で開発担当者が変わった場合、引継ぎがスムーズになります。
なお、アジャイル開発であれば開発途中でも要件定義を適宜見直すことが可能です。そして短いスパンで開発を繰り返すという特性上、むやみに機能をつけ足していくやり方は望ましくありません。
しかしウォーターフォール開発は工程が進むほど修正が困難になり、修正に大きなリスクを伴います。そのためウォーターフォール開発を採用するのであれば、初期のうちに細部まで要件定義を詰めるよう意識しましょう。
②基本設計
外部設計とも呼ばれる工程です。要件定義の内容を元に、アプリのワイヤーフレームやデザイン、操作方法などユーザーの目に触れる部分を設計します。なお、基本設計の内容は大きく3つに分けられます。
・方式設計:アプリ全体の構成や使用するプログラミング言語、セキュリティ基盤などアプリ開発の環境を決める
・画面設計:UI(ユーザーインターフェース)のデザインやレイアウト、機能を設計する
・機能設計:定義した要件の実現に向けて実装する必要がある機能(ログイン条件や画面の進み方など)を洗い出す
基本設計では開発者が基本設計書を作成し、クライアントのフィードバッグを受けてから詳細設計へと移ります。多くの場合、クライアントがシステム開発に携わる最後の機会となります。特にウォーターフォール開発では後から基本設計の内容を修正することが非常に困難なので、クライアント(自分)の用件がしっかりと反映されているかを確認しましょう。
③詳細設計
詳細設計は、基本設計で明確化した内容を「どうやって作るのか?」がプログラマーに分かるよう設計書に落とし込む工程のことです。詳細設計の種類としては、以下の3つに分けられます。
・データ設計:情報の保存先としてデーターベースを使用する場合の、情報整理するためのテーブル作成や情報の流れの決定など
・モジュール設計:機能を使い回したり組み合わせたりするため、完全に独立する単位までプログラムを分割する
・プログラム設計:どのようにプログラムを組むのか、明確な手順を決定する
詳細設計は、いわば設計担当者とプログラマーの橋渡しとなる工程です。設計者はプログラマーが効率的に作業できるよう、詳細まで設計のうえ言葉で表現することが求められます。
④アプリの制作・開発
詳細設計で決定した内容が記された詳細設計書をもとに、アプリの制作・開発に着手します。これまでの工程で揃った設計書や情報に従いながら、プログラミングを進めていきましょう。なお、制作・開発の段階で急な変更を行うと、これまで設計してきたことが崩れて最初からやり直す結果となりかねません。必ず設計内容から外れず忠実に開発することが大切です。
なお、どの端末で利用するアプリかによって開発環境や使用するプログラム言語は異なります。
例えば iOSアプリを開発する場合、Mac・Xcode(Apple社のアプリ開発ソフト)・iPhone・Apple Developer Programが必要です。プログラミング言語はApple社が開発した「Swift」を使います。
一方でAndroidアプリを開発する場合は、パソコン(Mac以外でも可)・Android Studio(Google社のアプリ開発ソフト)・アンドロイド端末・Googleアカウントが必要です。プログラミング言語は、「Java」を使用するケースが多いです。
⑤アプリのテスト
アプリの開発が完了したら、設計通りに作動するかをテストします。画面のレイアウトや操作時の動作などは正常か、処理速度や操作性は問題ないかなどを確認する工程です。スマホアプリの場合は、利用中にスマホのバッテリーが切れたりネットワークが切断されたりなどのエラーが出ないかどうかも確認しましょう。細部をテストして問題がなければ、各機能を結合して画面遷移やデータの受け渡しに支障が出ないか、総合的なテストを行います。
ソフトウェア開発においてテストはあまり重要視されないことが多いですが、ビジネス用途のアプリを開発するならテストは必要不可欠な工程です。ユーザーにとって操作性が悪かったり、不具合が多発したりするアプリは自社の信用性を落とす原因になります。また、アプリの不具合でユーザーの個人情報が漏えいするなどのトラブルが起こると、損害賠償問題にまで発展しかねません。
常に「ユーザー目線」を意識しながら、入念にテストを行うことが大切です。
⑥アプリのリリース
総合的なテストで特に問題がなければ、いよいよアプリのリリースとなります。なお、リリース方法はWebアプリとスマホアプリで異なります。Webアプリの場合サーバーとドメインさえ確保すればすぐにリリースが可能です。
スマホアプリでは、プラットフォームごとに審査を受ける必要があります。
iOSアプリなら、事前に「Apple Developer」で開発者登録を行います。ただし登録すると年間登録料として約100ドル(1万円前後)が必要です。登録が完了したら証明書やアプリのプロファイルなどを作成し、「App Store Connect 」へアップロードします。その後Appleによる審査が行われ、合格すればアプリが公開されます。
Androidアプリは「Google Play Developer」へ登録のうえ、デジタル署名したパッケージファイルを作成します。次に「 Google Play Developer Console」にアプリ情報を登録し、パッケージファイルをアップロードすればGooglePlayに登録完了となります。その後はGoogleによる審査が行われ、合格すればアプリが公開されます。
⑦アプリの運用・保守
アプリは開発は、一度リリースすれば終了という訳ではありません。ビジネス用途のアプリでは、リリース後の運用・保守も重要になります。ここでいう「運用」とはシステムを正常に稼働させるための監視や日常メンテナンス、「保守」は障害の原因究明と復旧やシステム改善のことです。アプリの品質を維持するため、運用と保守はどちらも必要になります。
なお、運用・保守の計画もアプリ開発に着手する段階で考えておきましょう。運用・保守体制が不十分だと、アプリの品質を維持できず費用対効果も得られないまま終了するという結果に陥る恐れがあるからです。
アジャイル開発とウォーターフォール開発の開発手順の違い(補足)
アジャイル開発とウォーターフォール開発のどちらも、要件定義・設計・制作・テスト・リリースといった手順を踏まえて開発を進めます。しかし具体的な進め方は手法によって異なるため注意が必要です。
アジャイル開発の場合は、一連の流れを短く設定した期間内に完了させてリリースします。その後は必要に応じて上記①~⑦の手順を複数回繰り返しながら機能を追加し、少しずつアプリを完成形に近づけていくというやり方です。そのため初期の要件定義ではウォーターフォール開発のように細部まで決めることはありません。むしろ、最初は最低限必要な機能のみに絞って要件を定義する方が望ましいです。
一方、ウォーターフォール開発は上記①~⑦の手順を一気通貫で進めていきます。これが、一度仕様を決定して開発に臨むとその後の変更対応が非常に難しくなる理由です。そのため、要件定義や設計の工程は特に時間を惜しまず煮詰めましょう。また、決定した要件はドキュメントにまとめて記録することも大切です。
アプリ開発を依頼する際の注意点
自社にアプリ開発のノウハウがない場合、外部の制作会社へ開発を依頼するという手段があります。その場合、以下4つの点に注意が必要です。
要件を細かく決める
アプリ開発の知識やノウハウがなくとも、「どんなアプリが作りたいか」「アプリを開発してどんな効果を得たいか」といった目的やビジョンはしっかりと固めておきましょう。目的やビジョンが固まっていれば制作会社も対応がしやすく、要件定義に関する打ち合わせをスムーズに進めることができます。
開発手法にかかわらず、要件定義はアプリ開発に欠かせない重要な工程です。事前に要件が定まっていないと、開発途中で無駄な手戻りや後工程への影響が生じます。結果として納期遅延や工数オーバーによる予算超過など、双方にとってのデメリットにつながります。
見積書に記載された条件や契約事項を確認する
アプリ開発を正式に依頼する前に、大まかな開発費用が記された見積書が提示されます。しかしアプリ開発における見積書は費用だけでなく、「前提条件」や「契約事項」もよく確認することが大切です。
前提条件とは、実際に開発作業を行うエンジニアが想定した要件のことをいいます。アプリ開発の内容に対して見積対象となる範囲はどれくらいか?使用技術(プログラミング言語や開発ツールなど)は何か?などについて、認識の齟齬がないかを確認しましょう。
また、契約事項では自社に取って不利となる条件が設定されていないかを確認することで後からトラブルに発展するリスクを回避できます。
開発チームと稟議・承認プロセスを共有する
アプリ開発に関するやり取りは通常、自社の新規事業担当者が主体となって制作会社とやり取りを行います。ただし、要件定義・デザインコンセプト・ワイヤーフレームなどの最終的な承認者は担当者の上司が行うケースが多いです。
その場合、自社での稟議の有無や承認に至るまでのプロセスを制作会社と共有しないと、やり取りがスムーズにできずプロジェクトの進行に遅れが出る恐れがあるため注意しましょう。
開発内容が自社のルールに沿っているかを確認する
アプリ開発において盲点となりがちなポイントが、「自社のルールに沿っているか」です。担当部署内では当たり前と思っていたことも、実は自社のルールから外れていたとあっては企画の根本的な部分がずれてしまいます。場合によっては、アプリの仕様変更や開発中止を検討しなければなりません。
日常的な業務の中で自社のルールを逐一確認することはないためつい意識が薄れてしまうものですが、外部とやり取りをする以上は事前に自社のルールを把握しておくことが大切です。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発、ウォーターウォール開発、ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。
ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス
受託型開発について: 受託開発 サービス
ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
見守りサービス (株式会社otta)
サービス内容
位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。
目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。
クライアントの課題/要望
・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい
当社を選択していただいた理由
キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から
当社ご提案内容
業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。
学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)
サービス内容
学習履歴データ可視化システムの開発
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。
目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。
当社ご提案内容
学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。
DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)
サービス内容
働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決
目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス
クライアントの課題/要望
・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要
当社を選択していただいた理由
開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発
本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。
2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行
実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。
3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有
Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。
THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)
サービス内容
独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。
目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。
クライアントの課題/要望
・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい
当社を選択していただいた理由
・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。
新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。
まとめ
アプリ開発には「アジャイル開発」や「ウォーターフォール開発」といった手法があり、それぞれどのようなプロジェクトに適しているのかは異なります。ただし、要件定義・設計・制作・テスト・リリースといった工程はどんな手法でも共通です。自社にアプリ開発のノウハウがない場合、外部の制作会社への依頼を検討しましょう。その際、事前にアプリ開発の目的はしっかりと固めたうえで見積書の内容や自社のルールを確認する、開発チームに承認プロセスを共有するといったポイントを忘れずに押さえましょう。