システム開発を依頼する際の流れと事業者の選び方について解説
年々進化を遂げるIT技術を活用し、業務の効率化や新規自事業の立ち上げを図る企業も増えています。システム開発のノウハウがない企業は外部の事業者へ委託する必要がありますが、知識もないまま「何となく」で委託することはおすすめできません。今回はシステム開発を依頼する基本的な流れや費用相場、事業者を選ぶ際の注意点などについて詳しく解説します。
そもそもシステム開発とは何か?
企業におけるシステム開発とは、業務に関する課題を解決するためIT技術を駆使して「仕組み」を作ることです。具体例としては、「従業員の勤怠管理システムや顧客情報管理システムなどを開発する」などが挙げられます。
上記に限らず、業務に関して何らかの課題を解決する仕組みをIT技術で実現する仕事なら、システム開発と言えます。そのため、一口にシステム開発といってもその業務内容は多岐にわたります。
システム開発の詳細はこちらでも解説していますので、参考にしてみてください。
システム開発とは?開発工程と手法ごとのメリット・注意点、外注先の選び方まで紹介!
システム開発を行う目的
業務の効率化に繋がる
企業がシステム開発を行う大きな目的は、業務の効率化です。データ入力や問い合わせ対応など同じ動作を繰り返す作業を人の手で進めると、チェックの手間や人的ミスの可能性が伴い工数を割くことになります。そういった業務をコンピューターで自動化すれば、工数削減につながると共に従業員は他の重要な業務に集中することが可能です。
業務をシステム化すれば効率性が上がるだけでなく、短時間で多くのデータを蓄積できるとこともメリットです。例えば顧客管理システムなら多数の顧客データをシステム上で保管し、必要なタイミングですぐに抽出し業務に役立てることができます。それに伴い、情報の紛失リスクを低減させたりペーパーレスで業務が回せたりといった効果も得られます。
新規事業の創出
自社内の業務効率化だけでなく、システム開発のノウハウは新規事業として利用することも可能です。自社が開発したシステムを商品化し、外部に提供すれば収益を得られます。システム開発のノウハウがない企業に向けて、システム開発を請け負う企業は多いです。
システム開発を依頼する前に押さえておくべきシステムの種類
システムは、大きく分けて「オンラインシステム」と「オフラインシステム」の2種類があります。外部の開発会社にシステム開発を依頼する場合、まずはシステムの種類を理解しておきましょう。
オンラインシステム
オンラインシステムとはその名の通りオンライン上で動作するシステムのことで、「Web系システム」とも呼ばれます。具体的にはWebサイト・ECサイト・スマホアプリなどが挙げられます。社内向けならWebブラウザ経由で使う勤怠管理システムが該当しますが、どちらかと言えば自社の顧客やユーザー向けのシステムがメインです。
比較的廉価なクラウドサーバーを使って構築するため、オフラインシステムよりも初期費用がかかりません。また、インターネット環境があればパソコンだけでなくスマホやタブレットから使える利便性の高さが特徴です。
オフラインシステム
オフラインシステムとは、ホストコンピューター・OS・レンタルサーバーなどを活用して開発するシステムのことです。WordやExcel、PPTなどが代表的で、インターネット環境がなくても使えます。
一般的な企業ではWindowsなどのOSやレンタルサーバー、各種パーツを組み合わせて開発するケースが多く、機能の追加やレイアウト変更など柔軟に対応できることが特徴です。
システム開発における代表的な開発手法
システムの種類とあせて知っておくべきポイントが、開発手法の種類です。開発手法は大きく分けて「スクラッチ開発」と「パッケージ開発」の2種類があります。
スクラッチ開発
スクラッチ開発は、オリジナルのシステムを1から開発する手法です。既存のプログラムやパッケージソフトは使わず、完全なオーダーメイドで構築します。各種機能だけでなく、管理画面のレイアウトやデザインなどすべての要望を反映してもらえる他、機能の追加やカスタマイズも自由に可能です。
なお、スクラッチ開発でもある程度のテンプレートやフレームワークを流用することはあります。そういった流用は一切しない開発を「フルスクラッチ」と呼ぶこともありますが、通常のスクラッチ開発と同意義の言葉として扱われることが多いです。
パッケージ開発
パッケージ開発とは、市販のアプリケーションソフトを要望に合わせてカスタムしながらシステムを開発する手法のことです。近年はクラウド型を中心として勤怠管理・顧客管理・社内SNSなど多種多様なパッケージ型システムが販売されています。
パッケージ開発されたシステムはサーバーが不要なので初期費用を抑えられる他、料金は毎月定額でコストパフォーマンスに優れています。ただし、スクラッチ開発よりも機能の充実性やカスタマイズ性は欠けることが難点です。
スクラッチ開発とパッケージ開発のどちらを選ぶのが良いのか?
スクラッチ開発とパッケージ開発のどちらを選ぶべきかは、自社が抱えている業務上の課題や予算などによって異なります。
機能の充実性やカスタマイズ性に富んだスクラッチ開発は、「他社にはない、オリジナリティあふれた機能を備えて開発したい」という場合に向いています。また、将来的に機能の修正や機能追加の可能性が予測できる場合もスクラッチ開発が良いでしょう。
一方で業務上複雑な課題は抱えておらず、パッケージ機能だけで事足りるという場合はコストパフォーマンスや管理のしやすさに長けたパッケージ開発から優先的に検討するべきです。
システム開発を依頼する際の具体的な流れ
具体的にどのような流れでシステム開発が行われているのでしょうか。ここでは、システム開発における基本的な流れを工程ごとに詳しく解説します。
①企画立案
まずは開発したいシステムの企画立案を行います。具体的には、現状の「課題」を明確化したうえでどのような効果を得たいのかという「目的」を決定し、そのためにどんな「機能」を備えたシステムが良いのかを考えましょう。その際IT関連の部署だけでなく、実際にシステムを使う関係部署の担当者にも要望をヒアリングしておくことをおすすめします。
課題・目的・機能が曖昧だと開発を手掛ける事業者も完成イメージがはっきりと浮かばず、見積金額の精度も低くなります。最終的に、見積もりで提示された金額と実際の費用総額に大きな差が生じるという事態になりかねません。また、予算もできるだけ具体的に設定しておくと、事業者から予算内で最大限対応できる内容を提案してもらえます。
解決したい課題や実現したい目的に合わせて、自社で企画をドキュメントにまとめた企画書を作成しましょう。事業者との打ち合わせがしやすいよう、PowerPointなどで作成するケースが一般的です。
②提案依頼書の作成と見積書の依頼
企画書の内容を元に、「RFP」と呼ばれる提案依頼書を作成します。提案依頼書とは、「これくらいの予算でこういうシステムを作りたい」と開発会社に提案し回答を得るための書類です。提案依頼書に記載するべき主な項目は、以下の通りです。
・システムの概要(システムを開発する目的や現状の課題など)
・提案依頼事項(システムの構成や性能、希望納期など)
・開発の条件(開発期間や作業場所、開発に用いる機器など)
・契約条件(支払いの条件、保証年数、著作権の帰属先など)
無理に難しいことを記載する必要はありませんが、企画書と同じく「システムでどんなことがしたいのか」は明確に伝わるよう意識しましょう。
提案依頼書を作成したら、開発会社に見積もりを依頼します。
③契約締結
複数の開発会社に見積もりを依頼し、提案内容や金額について最も納得できる依頼先を選びます。依頼先が決まったら、契約書を作成して契約を締結しましょう。システム開発の契約締結においては、「基本契約書」と「個別契約書」という2種類の契約書を作成する必要があります。
基本契約書では、作業範囲・責任分担・検収の方法・権利の帰属など変動することがない項目をまとめます。一方で個別契約書は、具体的な作業分担・共同作業の内容・最終的な報酬金額などをまとめます。
システム開発は工程が進むと仕様変更が発生する可能性が高く、見積もりから内容が変わることは珍しくありません。そのため、後から変動する内容を基本契約とは分けて(個別契約として)契約書にまとめることが大切です。
④要件定義・システムの設計・プログラミング
ここからは、開発会社が主体となって取り組む工程です。まずは開発の前に「要件定義」を行います。要件定義とは、クライアントの要望を叶えるために必要な機能や技術、人員などを明確化することです。要件定義を詰めるほどプロジェクトが成功しやすくなるため、双方で入念に打ち合わせを重ね固めていきましょう。
要件定義が完了したら、要件をもとにUI(ユーザー)や画面デザインの「外部設計」、システムの動作やデータ処理の「内部設計」を行います。この2つのうち、外部設計は自社も関わることができる工程です。
内部設計は開発者の技術力に左右されますが、外部設計はユーザーにとっての使いやすさに直結します。開発会社から外部設計の確認を求められたら入念に確認し、改善してほしいことがあったら遠慮なく伝えましょう。
外部設計と内部設計で仕様書を作成したら、開発チームがプログラミングで機能やUIを実装していきます。
⑤システムのテスト
プログラミングが完成したら、次は機能が正常に作動するかなどのテストです。主に画面や機能ごとに動作を確認する「単体テスト」、他の機能やシステムと連携させて動作を確認する「結合テスト」、本格的な運用を想定して全体的な動作を確認する「総合テスト」などを順に行います。
なお、「アジャイル開発」ではプログラムが1つ完成したら単体テストを行い、問題がなければ結合テストや総合テストをすることが多いです。アジャイル開発とは、設計やプログラミングといった各工程を細かく区切り短期でシステムをリリースし、フィードバックを元に改善を繰り返すという手法のことをいいます。
アジャイル開発の詳細はこちらで解説していますので、あせてご覧ください。
アジャイル(Agile)型開発とは?メリット・デメリット・向いているプロジェクトを簡単に解説!
⑥納品・稼働
最終的なテストで不具合や改善するべき部分などがなければ、開発会社からシステムが納品されて稼働開始となります。なお、導入の際は開発会社側で初期設定をしたり、自社の従業員向けに操作方法の説明会を行ったりする場合が多いです。
⑦運用・保守
システムは稼働させたらそれで終わりではなく、基本契約書や個別契約書に沿った範囲で開発会社による運用・保守も行われます。質の高さに関わらずかかかわらず、システムは使い続けるとデータの蓄積による処理の遅延やユーザー数が増えたことによる不具合などが起こるからです。
そのため、単純な開発費用だけでなく稼働開始後の運用・保守の方針や予算も発注前に決めておくことをおすすめします。それに合わせて、契約時にサポート範囲やその費用も開発会社と話し合って詰めておきましょう。
システム開発にかかる費用相場
どんなシステムを開発するのかによって、それにかかる費用は異なります。ここではシステムの種類ごとにかかる費用相場をご紹介します。
●Webシステム
システム例 | スクラッチ開発の費用相場 | パッケージ開発の費用相場 | 機能 |
---|---|---|---|
ECサイト | 500万円以上 | 50万~500万円 | 商品一覧・決済システム・ログイン/ログアウト機能・商品検索機能 など |
予約サイト | 30万~1,000万円 | (月額)数万~10万円 | 予約機能・メール配信機能・スタッフの勤怠管理との連携機能 など |
●業務用システム
システム例 | スクラッチ開発の費用相場 | パッケージ開発の費用相場 | 機能 |
---|---|---|---|
勤怠管理 | 数百万~数千万円 | (月額)数千円~20,000円 | 打刻機能・ワークフロー機能・勤怠情報の修正機能・帳票出力機能 など |
予約サイト | 500万円以上 | (月額)10万~100万円以上 | 受発注管理機能・見積作成機能・売上管理機能・請求書発行機能 など |
システム開発を依頼する際のポイント
システム開発を外部の事業者へ依頼するにあたって、以下5つのポイントを押さえことでプロジェクトを成功させやすくなります。
①解決すべき課題を洗い出し整理する
システム開発において最も重要なのは、自社が現在抱えている課題を明確化のうえ整理することです。
例えば勤怠管理システムを導入するという希望は同じでも、人事担当者は「勤怠情報の集計を効率化させたい」、従業員は「打刻や各種申請を楽にしたい」などそれぞれに異なる背景があります。そのため、自社の課題を洗い出す際はそのシステムに関わる従業員のすべてにヒアリングを行うことが大切です。
なお、各核関係者の解答はヒアリングシートを作成したうえで集計し、グラフにまとめておくことをおすすめします。これにより、優先的に解決するべき課題が可視化されるからです。そのデータをもとにシステムに備えるべき機能の優先順位をつけておけば、後の要件定義がスムーズに進みます。
②目標(ゴール)を明確にする
新たなシステムを導入した先にどんな効果を得たいのか、という目標(ゴール)の決定も課題と同等に重要なポイントです。
例えば「勤怠管理システムを導入して従業員の工数を〇割まで削減したい」、「年間○○万円以上の売上を出すためにECサイトを作りたい」など、具体的な目標を定めましょう。できるだけ、改善したいことや目標は具体的な数字で表すことをおすすめします。目標を数値化すれば、開発会社側も自社の要望や完成イメージが掴みやすくなり、プロジェクト全体がスムーズに進みやすくなるからです。
また、目的と併せて以下の事項も考えておくと良いでしょう。
・システムの機能性
・システムの使用者が求める操作性
・システムのセキュリティ面やトラブル発生時の対処について
・システムを別の環境へ移行できるかどうか
なお、システム開発の目標を明確化する工程が「要件定義」となります。要件定義の詳細については、こちらをご覧ください。
③開発に必要な予算を確保する
システム開発は、少なくとも数十万~数百万円以上のコストを見越して予算を確保する必要があります。具体的な金額は開発するシステムの種類や機能、求めるクオリティなどによって変わりますが、大規模なシステムでは1,000万円以上の費用を要することも珍しくありません。開発会社にシステムの保守や運用も任せるのであれば、そのぶんの予算も必要です。また、開発途中で手戻りがあったり、新たに解決するべき課題が浮上すると、工数が増えると同時に費用も高くなります。
システム開発を発注する際は事前に必ず車内で稟議を通し、余裕を持った予算を確保しましょう。
また、最初に必要な予算を設定したうえで、事業者には具体的な予算の金額を伝えておきましょう。見積もりの際、開発会社はその予算で最大限対応できることを提案してくるからです。また、後から追加料金が発生した際に予算オーバーとなる事態を防ぐためにも上限を明確に決めておく必要があります。
④複数の事業者から見積もりを取る
自社にとってより良い事業者と出会うには、複数の事業者に見積もりを依頼することが大切です。ホームページなどを確認し、開発実績を参考にしながら自社の予算内で要望に応えてくれそうな事業者に目星を付けましょう。多数の事業者へ一括で見積もりを依頼すると各事業者の特徴が比較しにくくなるため、3~4社程度に絞ることをおすすめします。
できればより安価にシステム開発を請け負ってくれる事業者を見つけたい方は多いかと思いますが、見積もり内容で重視するべきポイントは金額ではなく「自社の目標が達成できそうかどうか」です。事業者はそれぞれに得意分野があり、自社の目標とその得意分野がマッチしなければプロジェクトの成功は望めません。
ちなみに、システム開発の見積もりは2回に分けて行われる場合が多いです。最初にヒアリングした自社の要望から大まかな見積もりを作り、その後設計書を作成した時点で改めて正確な見積金額が提示されます。先述の通り、システム開発は途中の仕様変更で見積もりが変わってしまうことも多く、最初に提示される金額通りにプロジェクトが進むとは限りません。
システム開発の見積もり手法と費用の内訳、チェックするときのポイントまで解説!
⑤過去に実績がある事業者を選定する
見積もりを依頼する事業者を選ぶ際、必ずチェックするべきポイントが過去の開発実績です。実績や経験が豊富な事業者ほど、業界や競合の事情を熟知しており自社の要望も的確にくみ取ってくれます。
ただし単純に数だけを見るのではなく、自社が求めるシステムに近い開発事例はあるか?その案件に対して何にこだわりどうやって成功に導いたのか?といった「中身」に注目しましょう。自社が求める分野と別の領域にある事例しかなければ、自社の要望に対応しきれない可能性があるからです。特に医療や金融系などのシステム開発は、特殊な仕組みに対応する技術力や業界知識が求められる専門性の高い分野なので特に注意して実績の有無を確認しましょう。
なお、クライアントと秘密保持契約を交わしておりすべての実績を公開できない事業者も存在します。そのため、ホームページに実績が公開されていない事業者は直接問い合わせて確認する必要があります。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズは、高い品質管理のもと、アプリケーション開発、システム開発の設計、デザインなどの上流工程から開発、運用、保守に至る全ての工程をトータルでご提供することで、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をサポートいたします。
お客様の要望に合わせて、アジャイル開発やウォーターフォール開発等の開発手法やラボ(ストック)型サービスや受託(フロー)型サービスを柔軟に組み合わせて対応させていただきます。
【アジャイル開発ご希望のお客様】
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【ウォーターフォール開発ご希望のお客様】
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【ラボ(ストック)型開発サービスご希望のお客様】
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【受託(フロー)型開発サービスご希望のお客様】
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ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
01 ビジネス設計〜実装・保守までワンストップで提供できるサービス体制
既存サービスの変革や新規サービスを成功を導くための顧客体験発想による設計からプロジェクトをスタートし、MVP開発を通して顧客のビジネスグロースを一緒に共創していくサービスを提供します。
02 UCS(ユーザー中心設計)によるUI/UXデザイン
実際にそのサービスを使うユーザーを調査、分析しながら、人間中心設計を元にデザインを行なっていきます。
03 スピード感をもった開発体制の構築
要件定義で定めた機能の中から優先度の高い重要なものから、アジャイル・スクラム開発を用いて開発することでサービスインまでの期間を短縮。素早いリリースを実現し、機能の追加などのブラッシュアップを行います。
ベトナムにおける日系No1*1という知名度の高さと20,000人以上*2の候補者リスト*2を元に必要な人員リソースの確保が可能なため、スピード感をもった開発の実行が可能です。
04 累計290社の顧客のプロダクト開発実績
当社が創業以来、豊富なシステム開発・アプリ制作の実績があり、それらを通じて蓄積した知見やノウハウを持ち合わせています。企画段階から要件定義・デザイン・開発まで担当し、プロジェクトを成功に導きます。
05 低コストかつ自由度の高い開発
フルスクラッチ開発とパッケージ開発のいいところどりを実現。 フルスクラッチ開発だとコストが上がる傾向にありますが、当社はベトナムのリソースを活用することでコストを抑えられます。
また、パッケージ開発だと自由度が失われる傾向がありますが、当社はスクラッチ開発で顧客予算に合わせて、スコープを見定めながら、進めることができるので、低コストで自由度の高い開発が実現できます。
06 国際標準規格に則った品質管理体制
情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO9001」、「ISMS(ISO/IEC270001)」、ソフトウェア・テストの国際規「ISTQB Platinum Partner」の認証を取得しており、国際標準規格に則った品質管理体制を提供しています。
- 株式会社マイナビが運営するベトナムITエンジニア専門の求人サイトITviecは、給与・教育・マネージメント・企業文化・オフィス環境の観点から、Best Companyを選定。Hbrid technologies Vietnam Co., Ltdは、2019年と2020年に、日系企業で最高位に選出されました。
- 過去の当社へ応募頂いた開発候補者のリストです。応募のタイミングでリクルートシステムに登録し、常にそのリストから候補者へのリサーチできる体制を持っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
見守りサービス (株式会社otta)
サービス内容
位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。
目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。
クライアントの課題/要望
・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい
当社を選択していただいた理由
キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から
当社ご提案内容
業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。
学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)
サービス内容
学習履歴データ可視化システムの開発
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。
目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。
当社ご提案内容
学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。
DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)
サービス内容
働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決
目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス
クライアントの課題/要望
・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要
当社を選択していただいた理由
開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発
本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。
2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行
実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。
3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有
Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。
THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)
サービス内容
独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。
目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。
クライアントの課題/要望
・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい
当社を選択していただいた理由
・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。
新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。
まとめ
システム開発を外部に依頼する場合、まずは自社の「課題」と「目標」を明確化することが大切です。また、システム開発は途中で見積もり金額が変わる可能性があるため、余裕をもって予算を確保しておきましょう。そして見積もりの依頼先は、自社の要望に応えてくれるかどうかを見極めなければなりません。ホームページなどで実績を必ずチェックし、複数の事業者から見積もりを取りましょう。本記事で解説した開発形態の違いやシステム開発を依頼する流れも参考にしつつ、プロジェクトをスムーズに進めて成功を納めましょう。