「オフショアのアウトソーシングとの違いとは?メリットや課題を紹介」

投稿日:2022.07.11更新日:2023.09.20

オフショア(オフショアリング)とは?

オフショアとは「自社の業務を海外に委託すること」を指します。元々、英単語のオフショア(offshore)には「岸から離れること」といった意味があり、それをビジネス用語として用いた形です。

オフショアでは、国内よりも人件費が安い海外の企業に業務を委託することで、人件費の削減や業務の効率化を目指します。オフショアの具体例としては、システム開発をはじめ、工場での製造やデータ入力など、さまざまな業務が挙げられます。オフショアはIT業界で活用されることも多く、海外でのシステム開発は「オフショア開発」と呼ばれています。

なお、オフショアを「オフショアリング」と表現する場合もあります。

オフショア開発については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
オフショア開発とは?メリット・デメリットや課題、失敗事例を解説

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オフショアとアウトソーシングの違いは?

言葉の定義の違い

アウトソーシングは「国内・国外問わず、自社の業務を社外に委託すること」です。 海外への委託がオフショアで、国内外を問わないのがアウトソーシングと区別されます。

また、委託をするという点では同じであり、オフショアはアウトソーシングの中に含まれていると言えます。

アウトソーシング全般のメリット

オフショアを含めたアウトソーシング全般のメリットについて見ていきましょう。

競争優位性の担保

企業としての競争優位性を担保するためには、限られた時間やコストといったリソースを適切に配分することが欠かせません。しかし、企業においてはさまざまな業務が発生するものであり、企業にとって中核となるコア業務に集中することが難しい場合もあるでしょう。

コア業務以外をアウトソーシングすることにより、商品の開発や企業の成長といったより価値の高い業務に集中することができます。

コスト抑制・リスク回避

事業のために投資や社員の採用を行ったとしても、常によい結果が得られるとは限りません。コストをかけただけのリターンが得られないと考えると、必要なリソースや人材をすべて自社でまかなうのはリスクがあります。

アウトソーシングでは、外注費に対するリターンを安定して得られる可能性が高いため、リスク回避がしやすくなります。また、 結果的にコストの抑制につながることもあるでしょう。

 

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オフショアのメリット

 

前項では、アウトソーシング全体のメリットについて見てきました。ここからはオフショアに絞って、さらにメリットを詳しく見ていきましょう。

労働力を確保できる

少子高齢化が進む日本では、労働力不足が問題となっています。特に、情報サービスやソフトウェアなどに携わる「IT人材」の不足は深刻で、多くの企業が人材の確保に悩まされているのが現状です。

しかし、海外に目を向ければ優秀なIT人材が豊富にいることから、IT業界ではオフショア開発が普及しています。

人件費が安く、コスト削減が可能

日本よりも人件費の安い海外の地域に業務を委託することで、コストを削減することが可能です。例として、人件費の安い中国やベトナム、インドなどをオフショア先として選ぶことがあります。

企業に必要な費用の中で多くの割合を占める人件費ですが、オフショアの方法によっては大幅なコスト削減も期待できるでしょう。

自社専用の開発チームを作りやすい

日本で開発を外注した場合には、一つのプロジェクトが終わった後、チームが解散となる場合がほとんどです。社員として開発チームを雇うよりもリスクは少ない反面、スキルやノウハウが自社に定着しないというデメリットがあります。

オフショア開発ではその人件費の安さから、プロジェクトごとではなく、契約期間を設定して外注する開発チームを確保することが可能です。契約期間内であれば継続して仕事を依頼できるため、スキルの蓄積といった面などから多くのメリットがあります。

グローバル化への対応ができる

海外へ業務を委託することで、自社にグローバル化の価値観が根付くこともメリットの一つです。海外の顧客の対応も円滑に行えるようになったり、多様性を受け入れやすい企業文化が生まれたりといった効果も期待できます。

BCP観点でのリスク対策になる

BCPとは、事業継続計画(Business Continuity Planning)の略であり、災害・感染症などの緊急事態においても事業を継続させるための計画を指します。地震や台風といった災害が多い日本では、BCPの重要性が認識されつつあります。

海外に業務を委託することで緊急事態に対してのリスク分散となるため、オフショアはBCPの観点から考えてもメリットがあると言えます。

 

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オフショアの課題とは?

オフショアを活用する上では、その課題も把握しておくことが大切です。ここでは、オフショアの課題について4つのポイントから解説します。

コミュニケーションの壁がある

オフショアでは海外の人材とやり取りすることになるため、片方または両方が母国語以外の言語で話すことになります。言語能力に不安があれば、やり取りが円滑に進みません。膨大な時間や労力をかけてコミュニケーションを行うこととなるでしょう。

文化の違いが影響しやすい

オフショアにおいては、文化の違いが仕事の進め方・成果物の品質などに影響を与えることがあります。それを解消する手立てとして、認識のすり合わせや進捗確認を意識的に行うことが一般的ですが、多くの時間を割く必要があるでしょう。軌道に乗るまでは非効率になる 可能性があることを踏まえて、オフショアを活用していくことが求められます。

見積もり時の機能の認識がズレる事がある

オフショア開発では、日本国内とやり取りをする際の窓口(フロント)を設置することがあります。 フロントが現地のプログラマーである場合、開発前の打ち合わせや見積もりをより慎重に進めていく必要があるでしょう。

例えば、システムの開発前にはどんな機能を実装すべきか検討します。そこで認識がずれてしまえば、機能や見積もり金額といった詳細に齟齬が生まれてしまうでしょう。

情報の管理のリスク

国内での業務委託と同じく、海外への業務委託に関しても情報の管理を適切に行うことが大切です。自社で持っていた技術やノウハウ、機密情報などが外部に流出してしまわないように注意しましょう。これらの情報の扱い方については、事前に取り決めをしておくことが一般的です。

ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス

ハイブリッドテクノロジーズは、高い品質管理のもと、アプリケーション開発、システム開発の設計、デザインなどの上流工程から開発、運用、保守に至る全ての工程をトータルでご提供することで、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をサポートいたします。

お客様の要望に合わせて、アジャイル開発やウォーターフォール開発等の開発手法やラボ(ストック)型サービスや受託(フロー)型サービスを柔軟に組み合わせて対応させていただきます。

【アジャイル開発ご希望のお客様】
・アジャイル開発についてはこちら

【ウォーターフォール開発ご希望のお客様】
・ウォーターフォール開発についてはこちら

【ラボ(ストック)型開発サービスご希望のお客様】
・ラボ(ストック)型開発サービスについてはこちら

【受託(フロー)型開発サービスご希望のお客様】
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ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由

01 ビジネス設計〜実装・保守までワンストップで提供できるサービス体制
既存サービスの変革や新規サービスを成功を導くための顧客体験発想による設計からプロジェクトをスタートし、MVP開発を通して顧客のビジネスグロースを一緒に共創していくサービスを提供します。

02 UCS(ユーザー中心設計)によるUI/UXデザイン
実際にそのサービスを使うユーザーを調査、分析しながら、人間中心設計を元にデザインを行なっていきます。

03 スピード感をもった開発体制の構築
要件定義で定めた機能の中から優先度の高い重要なものから、アジャイル・スクラム開発を用いて開発することでサービスインまでの期間を短縮。素早いリリースを実現し、機能の追加などのブラッシュアップを行います。
ベトナムにおける日系No1*1という知名度の高さと20,000人以上*2の候補者リスト*2を元に必要な人員リソースの確保が可能なため、スピード感をもった開発の実行が可能です。

04 累計290社の顧客のプロダクト開発実績
当社が創業以来、豊富なシステム開発・アプリ制作の実績があり、それらを通じて蓄積した知見やノウハウを持ち合わせています。企画段階から要件定義・デザイン・開発まで担当し、プロジェクトを成功に導きます。

05 低コストかつ自由度の高い開発
フルスクラッチ開発とパッケージ開発のいいところどりを実現。 フルスクラッチ開発だとコストが上がる傾向にありますが、当社はベトナムのリソースを活用することでコストを抑えられます。
また、パッケージ開発だと自由度が失われる傾向がありますが、当社はスクラッチ開発で顧客予算に合わせて、スコープを見定めながら、進めることができるので、低コストで自由度の高い開発が実現できます。

06 国際標準規格に則った品質管理体制
情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO9001」、「ISMS(ISO/IEC270001)」、ソフトウェア・テストの国際規「ISTQB Platinum Partner」の認証を取得しており、国際標準規格に則った品質管理体制を提供しています。

  1. 株式会社マイナビが運営するベトナムITエンジニア専門の求人サイトITviecは、給与・教育・マネージメント・企業文化・オフィス環境の観点から、Best Companyを選定。Hbrid technologies Vietnam Co., Ltdは、2019年と2020年に、日系企業で最高位に選出されました。
  2. 過去の当社へ応募頂いた開発候補者のリストです。応募のタイミングでリクルートシステムに登録し、常にそのリストから候補者へのリサーチできる体制を持っています。

システム開発の成功事例

システム開発での成功事例をご紹介します。

見守りサービス (株式会社otta)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。

目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。

クライアントの課題/要望

・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい

当社を選択していただいた理由

キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から

当社ご提案内容

業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。

学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

学習履歴データ可視化システムの開発

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。

目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること

クライアントの課題/要望

・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい

当社を選択していただいた理由

充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。

当社ご提案内容

学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。

DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決

目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス

クライアントの課題/要望

・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要

当社を選択していただいた理由

開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。

当社ご提案内容

ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発

本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。

2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行

実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。

3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有

Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。

THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)

https://www.spicebox.co.jp/

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。

目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。

クライアントの課題/要望

・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい

当社を選択していただいた理由

・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること

当社ご提案内容

受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。 新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。

その他のアプリ開発事例

ハイブリッドテクノロジーズでは、その他にもモバイルアプリや業務用アプリケーションまで、多種多様な290社以上の制作実績がございます。
アプリ開発をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

オフショアとアウトソーシングの違いや、それぞれのメリット・課題などについて解説しました。システム開発を海外に委託する場合、現地の文化などを踏まえて、事前の取り決めやプロジェクトの進行を行うことが求められるでしょう。

ハイブリッドテクノロジーズは、国内における開発はもちろん、オフショア開発についても豊富な実績があります。システム開発やオフショア開発についての課題をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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