オフショア開発とは?メリットや注目の背景、成功のポイントを解説
オフショア開発とは?
オフショア開発(offshore development)とは、Webシステムやアプリケーションなどの開発を海外の企業や子会社に委託する手法です。コストやリソースの点で日本国内よりも有利にシステム開発を進められることから、アジアを中心とする海外に委託する動きが広まっています。 オフショア開発は、日本におけるIT人材の不足の解消の手立てとして大きな話題になりました。また、リモート体制の整備や新型コロナウイルスの流行といった影響を受け、オフショア開発への抵抗感が薄れていると感じる人もいます。そのような社会的な背景も加味し、引き続きオフショア開発の導入が加速すると考えられています。
関連リンク:受託開発型オフショア開発とは?メリット・デメリットを解説
近年オフショア開発が注目されている背景
オフショア開発が注目されている理由として、人材不足など日本国内の事情が挙げられます。また、オフショア開発先の国の動向、さらにはグローバル化・ダイバーシティの推進など、世界的な動きまで関係します。オフショア開発が注目されている主な背景について、3つの視点からチェックしましょう。
日本でIT人材が不足しているため
IT化が急速に進む中で、ソフトウェア開発などに多くの優秀な人材が求められています。しかし、日本ではその人材の育成が追いついていない現状があります。2030年には約40万人以上ものIT人材が不足するとまで言われており、その解決策としてオフショア開発が注目されています。
オフショア開発活用のハードルが下がっているため
以前は海外に対する委託は多くの労力や準備が必要であり、大規模なプロジェクトになりがちでした。しかし現在は、通信技術や端末の性能が向上し、打ち合わせなどの連携が容易になりました。そのような理由から、大企業はもちろん、中小企業などでもオフショア開発が取り入れやすい環境が広まっています。 また、グローバル化やダイバーシティの推進などにより私たちの価値観も変化しつつあります。これにより、多様な背景を持った人たちと協力するオフショア開発がさらに広まりやすくなったと言われています。
オフショア開発国の技術力が向上しているため
IT産業の成長が著しい国では、優秀なIT人材が多く生まれています。高度なIT人材を排出するための教育を積極的に行っていたり、IT業界で高い給与を得られたりといった理由から、優秀な人材が次々とエンジニアになる国もあります。 意欲の高いエンジニアには、インターネットを通じて最新の情報を収集している人も多くいます。英語ができるエンジニアは母国語による情報にとどまらず、世界の幅広い最新情報にアクセスすることも当たり前になっています。 こうした背景から技術力が高いエンジニアが海外に多く、積極的に活用する動きがあります。
オフショア開発の直近の動向 – 依頼先として人気の国は?
日本がオフショア開発先として依頼しているのは、どのような国が多いのでしょうか。近年の動向も交えて解説します。
中国
世界2位の経済大国である中国は、目覚ましいスピードでIT市場が拡大しています。IT業界に勤めるビジネスパーソンの年収は中国でもトップクラスです。IT業界での平均年収は「10年間で約2.5倍アップした」と発表する調査もあるほど、群を抜いた成長として知られています。これらの理由から人気の職業であることに加え、中国の総人口自体が多いことから、エンジニアの数も多くなります。 日本では、中国との間に時差が少ないことや、オフショア開発先としての歴史も長いことから、委託先として人気の国というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、エンジニアの需要が高まっているのは中国国内も同じです。「できれば優秀な人材は中国国内の案件に回したい」という考えを持つでしょう。このことから、優秀なエンジニアは国内の開発案件に回ってしまい、オフショア案件に対応しているエンジニアは比較的少ない可能性があるかもしれません。
インド
インドの公用語は英語で、コミュニケーションが取りやすいメリットがあります。また、幼稚園から掛け算を学んだり、学校で統計やデータ処理を勉強したりなど、インドの教育は数学に力を入れていることで有名です。これらの教育によって、技術力が高いエンジニアが多い傾向にあります。 インドの国民性として自己主張が強い傾向にあります。大らかで、時間に対する感覚も比較的ルーズです。中には、インドのオフショア開発ではプロジェクトの遅延や納期遅れが多く発生するという声もあります。また、日本とインドの時差は3時間半です。日本が朝10時の時にインドはまだ6時半と考えると、連絡が取れる時間を気に掛ける必要があります。
ベトナム
ベトナムは親日国で、日本語を話せる人材が多いと言われています。良好な関係を築きやすく、オフショア開発先として人気の国です。時差は2時間と、比較的少ないこともメリットの1つでしょう。 ベトナムは国をあげてIT人材の育成を行なっており「20年間でIT産業の労働人口は約20倍に増えた」という調査結果もあるほどです。さらに、ベトナムは勤勉で優秀なエンジニアが多く、技術の研究や最新の情報のチェックに積極的と言われています。 発展途上国でのオフショア開発は、テロにより現地のエンジニアが仕事どころではなくなったり、日本人が現地へ出張する時に危険にさらされたりと、何かとリスクがつきものです。しかしベトナムは発展途上国ながらも治安が安定しています。これにより、コストを抑えながらリスクの少ない開発ができる可能性があります。
オフショア開発の目的・メリット
オフショア開発の目的やメリットとして、以下の3つのポイントから解説します。 ・開発コストパフォーマンスの向上 ・優秀なエンジニアリソースの確保 ・日本と比較して豊富なリソース
開発コストパフォーマンスの向上
システム開発における費用の大半はエンジニアの人件費が占めており、費用総額を抑えるにはエンジニア単価の安い外注先へ依頼する必要があります。とはいえ、IT人材の不足が深刻化している現代日本において単価の安さと技術力の高さを併せ持つ外注先を見つけ出すことは至難の業です。
しかしオフショア開発なら、日本よりもIT人材が豊富かつ単価が比較的安い海外に外注することが可能です。今や海外のIT人材が持つ技術力は日本の人材と大差がないことも踏まえると、安定して優秀な人材を確保できるオフショア開発を選んだ方が、コストパフォーマンスの向上につながります。
優秀なエンジニアリソースの確保
日本ではIT人材の不足が深刻です。単にエンジニアをたくさん雇えばいいという問題ではなく、高度な教育を受けた経験のある優秀なエンジニアが求められています。オフショア開発は、優秀なIT人材の不足といった課題に対しても有効な手段となり得ます。 優秀なエンジニアリソースを確保することで、短期間で品質の良い開発を行える可能性がある点も、オフショア開発の特徴の一つです。
日本と比較して豊富なリソース
日本国内は急速に情報化・グローバル化が進んでおり、適応するには多くのリソースを費やしてITシステムやソフトウェアの開発に着手しなければなりません。そのような現状に反し、日本は未だIT人材の確保が困難な状態が続いています。高度な技術を要するプロジェクトなら、人材確保の難易度はさらに高まることでしょう。
その点、オフショア開発はIT人材の豊富な海外に依頼できるため、国内でIT人材の確保に苦戦している企業に有効的です。さらに、IT人材を豊富に確保すればそれだけ作業の効率性も向上し納品までの期間短縮につながるため、大規模開発・複雑なプログラムにも迅速に対応できるようになります。
オフショア開発の課題・デメリット
オフショア開発の課題やデメリットを、以下の4つの視点から説明します。 ・時差や言語の違いによるコミュニケーションコストがかかる ・文化や慣習の違いによってエラーが発生しやすい ・品質や進捗管理に時間がかかる ・小さい案件の場合、コストが上回る場合がある
時差や言語の違いによるコミュニケーションコストがかかる
オフショア開発では時差があるため、常に現地の時刻を意識して業務を進める必要があります。また、言語が違えばコミュニケーションがスムーズにいかないこともあります。細かな認識に相違が生まれたり、何度も伝え直したりと、何かとコミュニケーションコストがかかることも多いものです。 この問題を解決するため、オンライン会議を行うなど、すり合わせを意識的に行う企業も多くあります。ベトナムは比較的時差が少なく、オンライン会議など同時に行う必要のある業務にも取り組みやすいメリットがあります。双方に負担がかかりにくいため、コミュニケーションコストの面からオフショア開発先としておすすめの国です。
文化や慣習の違いによってエラーが発生しやすい
IT業界におけるルールは、どの国でも同じというわけではありません。例として、納品前のテストを担当する人が国によって異なります。日本では開発を行なったエンジニアがテストまで担当するのに対し、海外では別の担当者(テスター)が行うという文化があります。このことを認識していないと、動作確認されていないものを受け取るリスクもあるでしょう。 国によって異なる点として、デザインの方向性も挙げられます。デザインや色味といった要素を言語化し、海外の担当者に伝えるのは容易ではありません。しかし要件をしっかり定めておかないと、イメージしていた出来上がりとはずれてしまうリスクがあります。
品質や進捗管理に時間がかかる
物理的に距離が離れているため、品質がチェックしにくいことがあります。「問題ない」と報告を受けていても、日本人の基準からすれば問題があったという事例もあります。 また、残業や納期に対する考え方が異なり、進捗管理に影響が出ることがあります。例えば、日本人が「納期は絶対に守るべきもの」と捉えているプロジェクトでも、オフショア開発先ではそれほどの認識がない可能性があります。軽い気持ちで納期の延長を頼まれるなど、プロジェクトの失敗にも繋がりかねません。 品質や進捗管理に何らかのトラブルが発生するのは、日本よりオフショア開発先の方が多い傾向にあります。
小さい案件の場合、コストが上回る場合がある
コストが削減できるイメージのあるオフショア開発ですが、小さい案件の場合には、かえってコストが高くついてしまうことがあります。例えばオフショア開発のために、追加で次の人件費がかかることもあります。 ・コミュニケーター:通訳・翻訳をメインで行う担当者 ・ブリッジSE:日本とオフショア開発先の橋渡し役となるエンジニア 必要なコストを考慮しても利益を出せるかどうか、あらかじめよく計算しておくことが求められます。
オフショア開発の失敗理由
海外に発注するという特性上、失敗が多いイメージのあるオフショア開発ですが、ここでは失敗の理由や内容について具体的に考えていきましょう。よくある失敗理由として、以下の例が挙げられます。 ・納期に間に合わなかった ・品質の低いシステムができた ・設計と全く違うシステムができた ・関係性が悪化し、非効率になった ・費用がかかりすぎてしまった オフショア開発先で行われていることがブラックボックス化してしまうことは、失敗する理由の1つです。現在の状況をオフショア開発先からこまめに報告してもらうことは重要ですが、その報告がどの程度正しいのか判断できないことがあります。「半分くらい終わっています」「特に問題はありません」といった報告を受けても、こちら側がイメージしているものとは違う可能性もあります。同じ場所にいればすぐ済む確認であっても、場所が離れている都合上難しいこともあり、納期や品質の面でトラブルが発生することになります。 さらに、エンジニア同士の関係性も問題になることがあります。上記を理由としたトラブルから関係が悪化し、効率や品質にも影響が出るなど、負のスパイラルに陥ることもあります。特に、ベトナム人は人前で怒られたり指摘されたりすることを嫌う傾向にあります。オフショア開発における失敗を避けるためには、実際の開発だけではなく、関係性や文化にも配慮する必要があります。
オフショア開発の失敗に対する解決方法は、こちらの記事で解説しています。 オフショア開発のトラブル解決方法
オフショア開発の成功させる方法とポイント
オフショア開発には様々なメリットがありますが、上手に活用しなければプロジェクトを成功させることはできません。ここでは、オフショア開発によるプロジェクトを成功させるためのポイントを解説します。
発注前の事前準備を怠らない
海外のエンジニアは、文化や仕事に対する意識も日本のエンジニアとは異なります。そのため共に仕事をする中で、言語だけでなく様々な観点から意思疎通が困難となる可能性があります。できる限り双方の間にある認識の差を埋め、オフショア開発によるプロジェクトを成功させるためには入念な事前準備が重要です。
まず、オフショアで開発を実施すると決まったら委託先の言語や時差など仕事に影響を与えるような要素について確認しておきましょう。また、海外の委託先は契約書や仕様として定められた要素には手を付けないケースがほとんどです。日本では「書かなくても察してもらえる」と思われる内容であっても、実装してほしいことは記載する必要があります。万が一想定と異なる仕様のシステムが完成してしまい、作り直しを要求すると納期の大幅な遅延だけでなく多額の追加費用が生じるからです。また、完成したシステムに対して委託先がどのような受け入れテストを実施するのかということも早い段階から検討しておくと良いでしょう。
なお、自社に外国語が堪能な人材がいない場合、日本語に対応可能な委託先の人材が仲介役(ブリッジSE)となりコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めることになります。円滑なコミュニケーションでプロジェクトを滞りなく進行させるためにも、ブリッジSEとは開発開始時から良好な関係を構築することを心がけましょう。
進捗管理・納期管理を徹底する
オフショア開発で特に苦戦しやすいポイントが、進捗・納期管理です。海外と日本は多少なりとも時差があるため、その影響で数時間のズレでも納期に大きな影響が及びます。
また、文化や仕事に対する価値観も異なるため、日本よりも進捗・納期管理がややルーズな国と仕事をすることになる可能性も考慮するべきです。例えば日本は仕事が予定通りに進んでいないと、サービス残業をしてでも納期に間に合わせようとする人が多いですが、海外ではその常識が通じるとは限りません。同じ日本人と一緒に仕事をする感覚でプロジェクトを進めると、予期せぬ場面で計画が崩れてしまう恐れがあります。
プロジェクトの進行中は、国内の企業に委託する場合よりも慎重かつこまめに進捗・納期管理を行うことを心がけましょう。
コミュニケーションをこまめに取る
上述した「発注前の事前準備」や「進捗管理・納期管理」に通じるポイントですが、委託先とのコミュニケーションはこまめに取ることが大切です。言語や文化、価値観の違いから認識の齟齬が生じても、日頃から綿密なコミュニケーションを心がけていればスムーズに方向性を正すことができます。特にブリッジSEとはできる限り対面でのコミュニケーションを行うなどして関係性を深めること、委託先の管理をブリッジSEに丸投げしないことを心がけましょう。
成果物が納品されたら、検収期間内にしっかりとフィードバックやタスク管理を行うことが大切です。
開発サービスに得意領域があった発注先を選定する
委託する会社を選ぶ際、必ず複数の会社を候補としてピックアップのうえ比較検討してみましょう。会社によって得意な領域は異なるため、すべての会社が自社のプロジェクトにマッチしているとは限りません。
高い技術力を活かした良質な成果物を納得のいく費用で提供してもらえるように、自社が求める領域に近い取引実績があるかどうかを確認しながら発注先を選びましょう。併せて日本企業との取引実績が豊富であるかどうかにも注目すると、より安心して依頼できる発注先を探しやすくなります。
豊富なリソースをスピード感を持って用意できる発注先を選定する
取引実績に基づく得意領域に加え、その会社に在籍しているエンジニアの数にも注目してみましょう。リソースが少ない開発会社は、迅速に取り掛かりたいプロジェクトや大規模なプロジェクトを依頼したくてもすぐに受け付けてくれなかったり、対応そのものを断られたりする可能性があります。
ちなみに、仕事の有無にかかわらず人材を確保できる「ラボ型」であれば仕事がないときでもコストが発生するデメリットはあるものの、緊急の案件でも迅速に着手することができます。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズは、高い品質管理のもと、アプリケーション開発、システム開発の設計、デザインなどの上流工程から開発、運用、保守に至る全ての工程をトータルでご提供することで、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をサポートいたします。 お客様の要望に合わせて、アジャイル開発やウォーターフォール開発等の開発手法やラボ(ストック)型サービスや受託(フロー)型サービスを柔軟に組み合わせて対応させていただきます。
【アジャイル開発ご希望のお客様】
【ウォーターフォール開発ご希望のお客様】
【ラボ(ストック)型開発サービスご希望のお客様】
【受託(フロー)型開発サービスご希望のお客様】
ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
01 ビジネス設計〜実装・保守までワンストップで提供できるサービス体制
既存サービスの変革や新規サービスを成功を導くための顧客体験発想による設計からプロジェクトをスタートし、MVP開発を通して顧客のビジネスグロースを一緒に共創していくサービスを提供します。
02 UCS(ユーザー中心設計)によるUI/UXデザイン
実際にそのサービスを使うユーザーを調査、分析しながら、人間中心設計を元にデザインを行なっていきます。
03 スピード感をもった開発体制の構築
要件定義で定めた機能の中から優先度の高い重要なものから、アジャイル・スクラム開発を用いて開発することでサービスインまでの期間を短縮。素早いリリースを実現し、機能の追加などのブラッシュアップを行います。 ベトナムにおける日系No1*1という知名度の高さと20,000人以上*2の候補者リスト*2を元に必要な人員リソースの確保が可能なため、スピード感をもった開発の実行が可能です。
04 累計290社の顧客のプロダクト開発実績
当社は創業以来、豊富なシステム開発・アプリ制作の実績があり、それらを通じて蓄積した知見やノウハウを持ち合わせています。企画段階から要件定義・デザイン・開発まで担当し、プロジェクトを成功に導きます。
05 低コストかつ自由度の高い開発
フルスクラッチ開発とパッケージ開発のいいところどりを実現。 フルスクラッチ開発だとコストが上がる傾向にありますが、当社はベトナムのリソースを活用することでコストを抑えられます。 また、パッケージ開発だと自由度が失われる傾向がありますが、当社はスクラッチ開発で顧客予算に合わせて、スコープを見定めながら、進めることができるので、低コストで自由度の高い開発が実現できます。
06 国際標準規格に則った品質管理体制
情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO9001」、「ISMS(ISO/IEC270001)」、ソフトウェア・テストの国際規「ISTQB Platinum Partner」の認証を取得しており、国際標準規格に則った品質管理体制を提供しています。
- 株式会社マイナビが運営するベトナムITエンジニア専門の求人サイトITviecは、給与・教育・マネージメント・企業文化・オフィス環境の観点から、Best Companyを選定。Hbrid technologies Vietnam Co., Ltdは、2019年と2020年に、日系企業で最高位に選出されました。
- 過去の当社へ応募頂いた開発候補者のリストです。応募のタイミングでリクルートシステムに登録し、常にそのリストから候補者へのリサーチができる体制を持っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
見守りサービス (株式会社otta)
サービス内容
位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。
目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。
クライアントの課題/要望
・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい
当社を選択していただいた理由
キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から
当社ご提案内容
業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。
学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)
サービス内容
学習履歴データ可視化システムの開発
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。
目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。
当社ご提案内容
学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。
DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)
サービス内容
働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決
目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス
クライアントの課題/要望
・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要
当社を選択していただいた理由
開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発
本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。
2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行
実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。
3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有
Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。
THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)
サービス内容
独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。
目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。
クライアントの課題/要望
・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい
当社を選択していただいた理由
・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。
新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。
その他システム開発事例
ハイブリッドテクノロジーズでは、その他にもモバイルアプリや業務用アプリケーションまで、多種多様な290社以上の制作実績がございます。
システム開発をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
オフショア開発の現状や目的・課題などについてご紹介しました。オフショア開発はコスト削減や優秀なIT人材の確保など多くのメリットがあり、進出のハードルも低くなっています。しかし、ただ単に「人手が足りないから」「流行っているから」といった理由で進出しては、プロジェクトに重大な支障をきたすこともあります。 ハイブリッドテクノロジーズは国内の開発のみならず、オフショア開発についての豊富なノウハウも蓄積しています。システム開発やオフショア開発についての課題でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。