システムリプレイスとは?意味や目的、進め方、成功ポイントを徹底解説
システムリプレイスは古くなったシステムを新しいものにするという意味合いがあり、IT技術を使って事業を進める上で重要な概念と考えられています。本記事では、システムリプレイスの意味や目的、成功させるためのポイントなどについて詳しく解説します。
システムリプレイスとは?
システムリプレイスとは、古くなったシステムを新しいものに置き換えることです。システム全体を入れ替えることもあれば、一部だけ取り替えることもあります。
取り替えるという意味のある「replace」が由来であり、日本ではシステムリプレイスと表記されることもあります。
リプレイスとマイグレーションの違いは?
システムリプレイスと似たような言葉として「マイグレーション」があります。マイグレーションとは、OSやプラットフォーム・開発言語といった環境を変更して、システムは同じものを利用することです。古いプラットフォームのサポートが切れたり、保守運用を行うためのコストが膨大になったりした時に行われます。
システムリプレイスは古くなったシステムを新しくするのに対し、マイグレーションは環境自体を変えてしまうという違いがあります。
システムリプレイスの実施期間の目安
システムリプレイスを実施する期間は明確に定められていないため、必要と判断されたタイミングで行うことができます。例えば、社員が求める効率性を実現できなくなった場合や、業務の実情とそぐわなくなってきた場合などにシステムリプレイスを行うと良いでしょう。
なお、国税庁では一般的なソフトウェアの耐用年数を5年と定めています。5年を1つの基準として、現場の意見などを参考にしながらシステムリプレイスを検討することをおすすめします。
参照:No.5461 ソフトウエアの取得価額と耐用年数|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5461.htm
システムリプレイスの主な目的
システムリプレイスの主な目的に、以下の3つが挙げられます。
- ビッグデータやAIといった最新技術への対応
- 老朽化したシステムへの対応
- 技術者減少への対応
システムリプレイスは「攻めの投資」と「守りの投資」に分類できます。攻めの投資は新たなビジネスチャンスを得るため、守りの投資は社内における課題や不具合を解決するために行うものです。
また、特別な課題が発生していなくても守りの投資としてシステムリプレイスを定期的に行うことが望ましいとされます。古いシステムをそのままにしておくと、動作が遅くなったり、セキュリティ面に不安が生じたりなどのリスクが発生するためです。
「攻めの投資」の具体例
今後の経営戦略から必要とされるシステムを検討し、戦略的に新しいシステムを導入するといった例が挙げられます。
「守りの投資」の具体例
システムリプレイスを行うことにより、システムの老朽化で事業の継続が難しくなったり、古いシステムを保守運用できる技術者が減少したりするリスクを軽減します。
システムリプレイスを実施する効果・メリット
システムリプレイスを実施すると、どのような効果が得られるのでしょうか。攻めの投資と守りの投資、2つのポイントから解説します。
「攻めの投資」の場合のメリット
オンラインを活用した事業や社員のテレワークなど、多様なシステムを利用した経営を行うことは、近年特に重視されるようになりました。経済産業省は、新たなIT技術を活用してビジネスに活かす「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に取り組むことの重要性を提示し続けています。
DX化を推進するためにはシステムリプレイスを行い、積極的な投資を行う必要があると考えられています。投資によってビジネスチャンスを獲得すれば、多くの競合他社が存在する中で生き残ることのできる可能性が高まるでしょう。
参照:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_01.pdf
「守りの投資」の場合のメリット
現在の事業を継続していくためには、守りの投資を行うことも大切です。守りの投資を行うことにより、古くなったシステムを新しくして、保守や運用を安定して行えるような体制を築くことができます。
会社独自の社内システムは長い間使われることが多く、10年以上前のシステムを利用しているという会社も少なくありません。しかし、そのようなシステムは古い仕組みによって構築されているため、対応できる技術者が年々減少しています。導入した当時のことがわかる技術者が退職する、古い仕組みに対応できる技術者が探しにくいなどの問題が発生するでしょう。
その結果、古いシステムの維持に膨大な手間や費用がかかり、会社のリソースを圧迫することになります。
定期的にシステムリプレイスを行えば、効率的に保守運用できる体勢を保つことが可能です。システムの維持に過剰な負担がかからず、事業を問題なく継続できるでしょう。
システムリプレイス方式の種類と特徴
システムリプレイスは4つの方式に分けられます。それぞれの方式のメリットとデメリットについて簡単にまとめたものが以下の表です。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
一括移行方式(一斉移行方式) |
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段階移行方式 |
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順次移行方式 |
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パイロット移行方式 |
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次項から、それぞれの方式の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
一括移行方式(一斉移行方式)の特徴
現行システムを停止して作業を行い、作業の完了後に新しいシステムの稼働を始める方式です。システムの停止期間が発生しますが、連休などを利用すれば短期間で一気に入れ替えることができます。しかし、移行作業に失敗すれば業務への支障が発生しやすいリスクがあります。
段階移行方式の特徴
業務単位や拠点単位など、小さな単位に分けて段階的に移行する方式です。長期間のシステム停止が難しい場合や、作業時にトラブルが発生するリスクが心配な場合に採用します。失敗した時のリスクが少ない反面、全作業が終了するまでに時間がかかります。
順次移行方式の特徴
現行システムと新システムを並行して稼働し、結果を比較しながら移行する方式です。新システムの稼働が問題なく行えると判断された段階で移行します。作業中もシステムを停止することなく安全に移行できますが、期間中は2つのシステムを運用する手間と費用がかかる点に注意が必要です。
パイロット移行方式の特徴
社内の一部の部門(パイロット部門)で新システムを導入し、先行して運用する方法です。パイロット部門でノウハウを蓄積しながら安定的な運用を目指します。問題ないと判断された後、他の部門でも導入を開始します。失敗した時の影響を抑えられる反面、全部門での作業が終わるまでには時間がかかります。
システムリプレイスの進め方と流れ
システムリプレイスの進め方について、流れに沿って紹介します。
①プロジェクトチームを発足する
システムリプレイスは、情報システム部門とシステムを使う部門が協力して行います。各部門から担当者を選んでプロジェクトチームを発足し、スケジュールなどについて設定しましょう。複数人が協力して行うこととなるため、以下の役割を担う部門や担当者を明確にしておくことも大切です。
- 予算を確保、管理する役割
- システムの入れ替えについて技術的に検討する役割
- 現場におけるシステムの利用について検討する役割
- プロジェクト全体を取りまとめる役割
②要件を洗い出す
プロジェクトメンバーで話し合い、システムに搭載する機能などを考えます。現行システムでできていることやできていないことについて洗い出し、次にどのようなシステムを構築すれば良いのか検討しましょう。
どのようなシステムが理想的であるかどうかを考えて技術者に伝えることで、納得のいくシステム開発を目指します。要件を決定する際は現場の社員にヒアリングを行い、整理しておくことも大切です。
③移行計画をたてる
要件を整理した後は、システムリプレイスを実現するための移行計画を作成します。移行する期間や、移行するデータの機能についてまとめておきましょう。関連する部署や担当者との間で認識の相違が起きないよう、明確な形で想定しておくことが大切です。
計画や費用については、システムの開発会社に問い合わせを行うことで具体的にしていきます。特に費用に関しては、複数の開発会社に見積もりを依頼した上で判断しましょう。
④プロジェクト予算を確保する
作成した計画や見積もりの結果をもとに、稟議などの社内フローにかけて予算を確保します。
⑤システムを開発する
要件定義・設計・プログラミング・テストの順序で、開発会社が開発を行います。システム開発では、システムに求める機能や性能などを明確に定める要件定義を行なった後に、システムの設計やプログラミングを行います。
プログラミングを終えた後は、システムが問題なく動作するかどうか、テストを行って検証します。
関連リンク:システム開発とは?開発工程と手法ごとのメリット・注意点、外注先の選び方まで紹介!
https://hybrid-technologies.co.jp/blog/knowhow/20220127/
⑥移行テストを実施する
システム移行の際にトラブルが発生すれば、その後の業務に支障をきたす恐れがあります。トラブルを防ぐためには、移行テストを行って課題を明らかにした上で、準備を入念に行うことが重要です。移行テストを行って事前に課題への対処法を行えば、移行後もスピーディーに業務に入れる可能性が高まります。
⑦移行を実施する
移行テストで問題なく移行できると判断できたら、実際にシステムを移行します。移行後は、元のシステムと新しいシステムの間でデータの整合性が取れているかどうか確認します。
システムリプレイスで成功するためのポイント
システムリプレイスは多くのメリットがある反面、費用の増加や運用の遅延といった失敗が生じる場合もあります。システムリプレイスを成功させるためのポイントを6つ紹介します。
システムリプレイスのリスクについて経営層にも認識させる
システムリプレイスの成功を目指すためには、要件定義などの上流工程から慎重に進める必要があります。要件定義を曖昧なまま進めてしまったり、関係者間でうまく統一できていなかったりすれば、開発や移行テストの際に課題が表面化することとなるでしょう。プロジェクトがうまく進行しなければ、遅延やトラブルが発生して、事業の運営に悪影響を及ぼしかねません。
システムリプレイスにそのようなリスクがあると経営層が認識することが求められます。システムリプレイスを行う難しさを経営層に理解してもらい、適切な期間や費用を確保するよう働きかけることが重要です。また、経営にとって必要な投資であることを認識してもらいましょう。
要件定義のフェーズを重要視する
一般的に、システムリプレイスは新規でのシステム開発よりも難易度が高いと考えられています。新しいシステムがどのようなものになるのかを具体的に想定するために、要件定義のフェーズを特に大切にしましょう。
システムリプレイスの要件定義で失敗する例として、現行システムをもとにして、アプリケーションだけを組み替えるといったケースが挙げられます。ベースの部分が現行システムと同様であれば、現行システムの課題を受け継ぐことになりかねません。その反面、全く新しいものを作ろうとすれば、もしもの時の責任の所在などで悩まされることになるかもしれません。
システムリプレイスはただ単に新システムに置き換えればいいというわけではなく、システムリプレイスを行うメリットやリスクを加味しながら、より良い方法を探っていく必要があります。 さらに、限られた予算や納期の中で、どの機能を優先して実装すべきかどうかという点も検討します。
このように、システムリプレイスにおける要件定義の重要性を認識した上でプロジェクトを進めることが重要です。「現行システムを新しくする」「現行踏襲を実現する」などの曖昧な要件定義は避けましょう。
現場の声は上流工程から導入する
新しいシステムの開発は、システムを使うことになる現場の社員の意見を取り入れるようにします。現行システムの課題を早い段階で把握するために、要件定義といった上流工程から参加してもらうようにしましょう。
現場の声を聞くことで、現行システムに足りない機能や手作業で行なっている作業を把握することが可能です。プロジェクトがある程度進んだ段階でヒアリングを行うと、要件やシステムに反映し直さなくてはなりません。現場へのヒアリングは早い段階で行うよう心がけましょう。
既存システムの連携は事前に確認をする
現行システムを他のシステムと連携させている場合には、システムリプレイスを行った後も連携できるのかどうかを確認しましょう。社内の担当者でシステム間の連携について整理してまとめておき、開発会社に伝えます。現行システムですでに連携しているシステムだけではなく、今後連携させていきたいシステムやその連携方法についても確認します。
現行システムで問題なく連携できているからと言って「システムリプレイス後も容易に連携できるだろう」と考えず、事前の確認と共有を忘れずに行いましょう。
システムの移行を業者任せにしない
システムリプレイスを成功させるためには、 開発会社などの業者に任せきりにするのではなく、自社も主体的に関わることが重要です。
開発会社はシステム開発やIT技術については豊富な知識を持っていますが、業務の状況や現行システムの使い方などについては、自社の方が詳しいと考えられます。そのため、求める機能やスケジュール感について、具体的に伝える必要があると言えます。
システムを利用することとなる会社側が積極的に意見や要望を伝え、協力しながらシステムリプレイスの成功を目指しましょう。
システムの停止を伴う場合は影響範囲を把握する
システムリプレイスの方式によっては、一時的にシステムの稼働を停止する場合があります。その場合は、システム停止によってどの部門にどのような影響が出るのか把握するようにしましょう。
システムの停止によって業務が滞ることはもちろん、それによって他の業務の進捗にも影響が出ることがあります。また、受注システムなど社外にも関連があるシステムであれば、停止している期間中の売り上げにも影響する可能性があります。
システムを停止した時のリスクについて把握した上で、システムリプレイスの方式を選択するようにしましょう。停止期間が発生するとわかった場合には、期間中の対応方法についてよく検討しておきましょう。
システムリプレイスを実施する際は信頼できるシステム開発会社に依頼する
システムリプレイスを行う際は、スケジュールの遅延や費用の増加など、さまざまなリスクが伴います。事前の要件定義がうまく行えなければ「せっかく費用をかけたのに思い通りのシステムにならなかった」という結果にもなりかねません。
システムリプレイスにはそのようなリスクが存在することを踏まえて、できるだけ信頼できる開発会社に相談することが重要です。開発会社のレベルは、システムの品質やスケジュール、リリース後のサポートの質まで影響します。開発会社を選定する際はその点を認識し、実績豊富で信頼のおける会社を選びましょう。
ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス
ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発、ウォーターウォール開発、ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。
ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス
受託型開発について: 受託開発 サービス
ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由
弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。
システム開発の成功事例
システム開発での成功事例をご紹介します。
外国人の方の利用に特化した就職・進学ポータルサイト(株式会社GIG)
サービス内容
外国人の方の利用に特化した就職・進学ポータルサイト
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
今まで運用していたサイトが古く、メンテナンスが困難な状況だったことに加え、手作業で行っている部分が多くあるという背景からフルリニューアルで刷新することが課題であった。
目指したいサービス
今回開発する外国人向け就職・進学ポータルサイトにより、管理側および利用ユーザーにおいて以下の価値の提供を可能にすること。
・管理側は、アカウント情報の管理をシステム化し業務効率化を図ることができること。
・利用ユーザーは、多言語に対応した的確な情報をもとに就職・進学の手厚いサポートが受けられること。
クライアントの課題/要望
・開発部分のリソースが不足している
・予算やスケジュールに柔軟に対応していきたい
当社を選択していただいた理由
当社の幅広いリソースとスピード感を持った開発体制を評価いただいたこと
当社ご提案内容
外国人向け就職・進学ポータルサイトの開発
デザインや設計といった上流部分は、GIG社を中心に担当し、実装フェーズに移った際、円滑なスタートができるよう要件定義フェーズの一部において、日本人PMをアサインし、サポートしました。
実装フェーズではGIG社のライブラリを活用しつつ、ベトナムBrSEを中心にバックエンド、フロントエンドの開発を行いました。
まぐまぐ!リーダーアプリ (株式会社まぐまぐ)
https://www.mag2.com/app/reader/
サービス内容
まぐまぐ!で登録したメルマガコンテンツとまぐまぐ社が運営するメディアを手軽かつシームレスに閲覧できるスマートフォンアプリ「まぐまぐリーダー」
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
メルマガはメールのみ、メディアもそれぞれ独自のWebを持っているためユーザービリティが良くない点
目指したいサービス
まぐまぐ!で登録したメルマガコンテンツとまぐまぐ社が提供する4つのニュースメディアを横断して手軽かつシームレスに閲覧できるサービス
クライアントの課題/要望
・新規アプリ開発リソースの不足
当社を選択していただいた理由
内製での開発リソースを保持されていないことと、当社の幅広いリソースとスピード感を持った開発体制が、まぐまぐ様の開発ニーズに合致したため、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
1.メルマガやニュースメディアといった多様なユースケースに、細やかに対応する開発体制
メールマガジン配信プラットフォーム事業の理解と学習から始まり、要件定義・設計・開発までをアジャイルスクラム開発で担当し、1週間ごとにクライアント様と成果物のレビュー会を行うことで、フィードバックを早いサイクルで受けることで、ユーザーの期待を超える価値体験を追求いたしました。 記事を読むという観点ではニュースサイトなどのメディアに分類されるサービスではありますが、既存の媒体がメールであるためにユースケースには多様性がありました。
2.毎日読む情報収集アプリとしてのファインダビリティとユーザービリティを考慮したUX・UI設計
メールアプリで閲覧するものだったメルマガをスマートフォンアプリで軽快に閲覧できる機能と、まぐまぐ社が提供する4つのニュースメディアを横断して閲覧できる機能を両立しつつ、スムーズに情報収集を行えるUX・UI設計を行いました。メインペルソナである多忙なサラリーマンの方の情報収集アプリとして、短時間での閲覧でも読みやすい視認性や可読性を重視した白基調の配色とタイポグラフィの設定を行い、ボタン類のアクション要素は見落とされない配色設計や、押しやすいサイズ設計、リアルタイムデータベースを使用した同期的な処理、まとめ読みや読み返しが快適にできるようにローカルデータベースを使用したオフラインファーストな設計をすることで既存サービスのユーザー体験をスマートフォンアプリでも損なわないように配慮しました。
Fimple Credit (H.I.F.株式会社)
https://www.hifcorp.co.jp/fimple-credit/
サービス内容
与信における企業信頼度を可視化するWEBサービス
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
難解な債権回収リスクの与信判断を、AIを活用して効率化・高精度化できるかという点
目指したいサービス
H.I.F社が独自に収集したデータを元に各企業の与信における信頼度をスコア化し、Web上で手軽に検索・確認することを可能にするサービスを目指しました。
クライアントの課題/要望
・開発リソースの不足
当社を選択していただいた理由
別案件での提案の際のデザイン案が非常に良かったことがあり、短納期の中でも充分に任せられるスピードとクオリティと判断頂き、当社を選ばれました。
当社ご提案内容
ラボ型(ストック)開発にて提案
密なコミニケーションで最適な上流設計を提案
デザイン作成と合わせて画面遷移図と、各画面の要件定義資料の作成を実施。開発フェーズを担当するベンダーへの詳細説明まで弊社が行うことでお客様のシステム開発全体が滞りなく進むよう配慮いたしました。 また短納期ということもあり、お客様からフィードバックをいただく機会を通常以上に密に設けました。早い段階での問題発見・方向修正を心がけ、最適なユーザー体験をクライアント企業様と一緒に、練り上げることができました。
Web 相談予約システムの新規構築(大手物流会社)
サービス内容
窓口相談を事前に予約できるWebアプリ
窓口での相談日時を利用者が事前に予約できるようにし、企業と顧客双方にとって利便性を向上するWebアプリの開発案件です。
サービス上の課題/目指したいサービス
課題
利用者からの問い合わせは、常に窓口で対応している背景があり、
窓口で順に受け付けていたが、待ち時間が長く、顧客から不満の声が上がっていた。
目指したいサービス
・顧客の利便性(満足度)を向上すること。
・システム導入の周知により金融相談業務の認知度を向上させること
・システム導入による効率的な要員配置を目的として、顧客がWeb 上で事前に金融商品に関する相談日時を予約できるシステムを新たに構築すること
クライアントの課題/要望
・社内で開発体制を保持していないこと
・Salesforceを業務の基幹システムとして利用されているため、Saleforceでの機能開発が必須
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
当社を選択していただいた理由
・日本国内での開発より大きな価格メリットがあったこと
当社ご提案内容
受託型開発(フロー)にて提案
1.Salesforceを活用し、ミニマムコストでスピード感を持った機能開発
Salesforceを活用することで0からインフラを構築せずに素早く開発環境を作成することが出来ます。Salesforceの標準機能を基に必要な機能をカスタマイズして開発することで、スピーディな開発〜実装を可能としました。
2.プログラム実装前にプロトタイプ作成し、スピードを保ちつつ認識ギャップを防止
プログラム実装前にプロトタイプを作成することで、リリースというゴールまでスピード感を保ち、的確にコミュニケーションをおこないながら、認識ずれが生じないよう努めました。
3.Salesforce準拠のセキュリティ基準を担保
開発と合わせ、Salesforce準拠のテストコードを作成し、テストを実施することで、リリース後の不具合が発生しにくく、運用保守コストも抑えることができます。またすでにクライアント様が使用されているSalesforceの機能拡張のため、セキュリティー面は今までと同様のものが担保されます。安心感を持ってシステムをご使用いただき、クライアント様、エンドユーザー様双方からご好評いただいています。
まとめ
システムリプレイスには、競争力の向上やリソースの確保など多くのメリットがあります。しかし、その難易度の高さからスケジュールの遅延や費用の増大といったリスクがあることも事実です。
システムリプレイスを成功させるためには、プロジェクトメンバーや現場の社員、経営層がリスクを認識し、入念な準備を行うことが大切です。また、実
実績豊富な開発会社を選択することでシステムリプレイスの成功を目指しましょう。
システムリプレースの外注先で困りの方は、ハイブリッドテクノロジーズへの問い合わせもぜひご検討ください