システム開発と構築の違いとは?工程や開発手法の違いを解説!

投稿日:2023.01.18更新日:2023.09.27

SEに興味のある方やシステム開発業務に携わりはじめたばかりの方の中には、システム開発とシステム構築の違いについて理解が曖昧な方も少なくないはずです。システム開発とシステム構築は似ているようで異なるものです。意味の違いについて理解しておく必要があります。本記事ではシステム開発とシステム構築の定義について確認した上で、システム開発と構築の工程やシステム開発と構築を分ける必要性などについて解説していきます。

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システム開発とシステム構築は少し違う!

システム開発とシステム構築について意味を混同される方も多いですが、ニュアンスに違いがあります。特に、システム開発やシステム構築に携わる方であれば、両者の意味の違いをしっかりとおさえておくようにしましょう。

そもそも「開発」と「構築」の違いとは?


システム開発とシステム構築の定義の違いを確認する前に、開発と構築にはそれぞれどのような意味があるのか確認していきましょう。

「開発」とは

開発には新しい物を作り、実用化するといった意味合いがあります。開発では単独で実用化にいたらせることも可能です。

開発の使われ方として以下の例が挙げられます。

  • 新製品の開発を行い、私たちの暮らしに役立てたい
  • 近年では多くの企業が従業員の能力開発に取り組んでいる

開発には新しく活用できるようにするといった意味があります。開発は新規性があるものに対して使われることが多いです。

「構築」とは

一方、構築には組み立てて築き上げるといった意味があります。

構築の使われ方として以下の例が挙げられます。

  • Web業界ではシステム構築を行い、最先端のシステムを提供することが求められている。
  • セキュリティ強化のためにシステム構築を行わなければならない。
  • 従業員の企業への貢献度に応じて賃金が上がる仕組みを構築する。

構築は何かを組み立てて築き上げることが前提となっており、材料や部品、人材などが存在していることが前提となります。

システム開発とシステム構築の違いとは

開発と構築のそれぞれの意味を踏まえると、システム開発とは新しいシステムの開発のみに限定して使われる一方、システム構築は新しいものに限定して使われるわけではないといえます。

また、システム開発とシステム構築はサイトによって異なる意味合いをもつものとして扱われていますが、実際の現場では両者を区別せずに使われるケースも多いようです。

システム開発とは

システム開発とは業務の仕組みをつくり、効率化をはかることです。具体的には、プログラムをつくり、テストを行うまでの一連の作業になります。

例えば、従業員が手作業で行っていた労務管理をオンラインシステム化することも開発に含まれます。従業員の出勤管理や残業時間、休日出勤、出張申請などをオンラインシステム化できるよう、労務管理用のプログラムを作成。そして、作成したプログラムを導入し、業務の効率化をはかります。

システム構築とは

システム構築とはプログラムの設計、プログラミング、テスト作業の終了後に、それらの組み立てを行って実際に運用できるようにすることです。

システム開発はシステム構築の一部としてみなすことができ、システム構築にはプログラムの設計、プログラミング、テスト作業が含まれます。システム構築ではテストで終えることはせず、その後に組み立てを行って実際に運用していきます。

先程の例でいうと、システム構築には労務管理用のプログラムを社員が実際に使い、運用できるようにするまでの作業も含まれます。

また、システム構築を行う企業の中にはシステム開発の部分を外注するケースも多いようです。

システム開発とシステム構築の工程


システム開発とシステム構築の工程は以下の要素に分解できます。

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 開設
  • テスト公開
  • 本番公開
  • メンテナンス

それぞれについて詳しく解説していきます。

システム開発の工程や手法ごとのメリット・注意点、外注先の選び方などについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

要件定義

開発を行うツールがどのようなものなのか、ツールは全体的にどのような方向性にするのかなどシステム要件を決めておきます。

システムを利用する部門や社員に対してどのような課題を抱えており、どういったシステムを開発したいのかヒアリングしておきましょう。ヒアリング内容に基づいてシステム要件を定義し、要件定義書の作成を行います。

基本設計

システム構築における基本設計とは要件定義書に基づき、構築の対象となるシステムやソフトウェアの機能、構成などを策定することです。基本設計は発注者に対して完成後のシステムイメージを提示し、開発者にシステム構築の方法を提示する重要な工程です。

基本設計では画面レイアウトや遷移などのインターフェースやデータベース、ファイル、帳票、バッチなどを設計し、基本設計書としてまとめていきます。

詳細設計

詳細設計では基本設計書に基づき、システム、およびソフトウェアの各種内部仕様を細かく定義する工程です。

詳細設計では基本設計書における基本仕様の機能やビジネスロジックの整理を行い、開発時の生産性、および保守時の効率性の向上を目指します。システムのどの部分に整理した機能やビジネスロジックを実装していくか割り振りを行い、プログラマーに提出する詳細設計書にまとめます。

開発

内部設計でプログラミングの型が大方完成したら、それに基づきプログラミングを行います。作成するシステムにより使用するプログラミング言語が異なるため、システムごとにプログラミング言語を使い分けます。

テスト公開

本番公開の前にテスト公開を行い、開発したプログラムやシステムの動作に不具合が生じていないかなどチェックします。問題ないと思っていてもテスト公開してみると、トラブルが発覚するようなケースも少なくありません。公開前にはテスト公開し、不具合などがないか確認するようにしてください。

本番公開

本番公開とは本番(公開)サーバにプログラム(html、css、js、phpなど)のアップロードを行うことです。

クライアントによってはポリシーやセキュリティなどの観点から本番サーバ情報を他社に伝えられないこともあります。こうしたケースでは、Web制作会社が本番サーバに反映を希望するファイルを準備し、クライアント側でそのファイルを本番サーバにアップロードしてもらいます。

メンテナンス

テストが完了し、品質面でも動作面でも問題がないことが判断できたら、クライアントにシステムの引き渡しを行います。

システムを引き渡した後もクライアントとの関係が継続するのが一般的です。開発会社はメンテナンスやエラー対応などを必要に応じて行います。

システム開発とは?開発工程と手法ごとのメリット・注意点、外注先の選び方まで紹介!

「アジャイル開発」と「ウォーターフォール開発」

システム開発やシステム構築の手法にはアジャイル開発とウォーターフォール開発があります。この二つの違いを簡潔に述べると、アジャイル開発は仕様を臨機応変に対応するために短い期間でテストと実装を繰り返す開発手法。一方、ウォーターフォール開発は仕様に基づいた各工程の分割を行い、開発を進めていく手法です。

アジャイル開発

アジャイル開発はアメリカのユタ州に集まったプログラマーと技術者によって2001年に提唱された開発です。この開発は開発者とユーザーが集まって、よりよい開発方法を探し出そうとする中で提唱されました。

アジャイル開発では計画に従うことよりも、変化への対応が重視されています。2000年代に入ると、インターネットが急速に普及し、企業を取り巻くビジネスの状況は急速に変化しました。こうした波に乗るためには、変化に柔軟に対応する手法が不可欠です。

ビジネスの急速な変化の流れの中、アメリカの企業はアジャイルでしか存続できないと考え、開発手法をアジャイルへとシフトしていきました。また、日本にも同様の流れがあり、アジャイルジャパンというイベントが2009年に開催されています。

ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発とは開発手順がシンプルで分かりやすく、滝(ウォーターフォール)のように進む開発です。ただし、ウォーターフォール開発では開発を工程に分けて進めていくため、次のフェーズに進むと前のフェーズに戻れないため注意が必要です。

ウォーターフォール開発では要件定義から開発を確実に進めていくためプロジェクトを計画どおりに進めやすいというメリットがあります。また、計画に従って開発を行うウォーターフォール開発は予算やエンジニアの確保を行いやすい他、業務の引継ぎが行いやすいのも特徴です。

アジャイル(Agile)型開発とは?メリット・デメリット・向いているプロジェクトを簡単に解説!
ウォーターフォール型開発とは?定義やメリット・デメリット・最適なケースを解説!

システム開発とシステム構築は明確に使い分ける必要がある?

本記事で解説したように、システム開発とはプログラムの設計からテストまでの一連の作業のことです。システム開発では業務の仕組みを作成し、業務の効率化を目指します。対して、システム構築とはプログラムの設計やプログラミング、テストの後に、それらを実際に運用できるようにすることです。

システム開発とシステム構築には意味の違いや工程の違いなどがありますが、この二つを区別することに神経質になる必要はありません。開発会社によっても細やかな定義やフローなどが異なりますのでニュアンスを気にするよりも、開発会社に相談してみることをおすすめします。

ハイブリッドテクノロジーズの提供サービス

ハイブリッドテクノロジーズでは、ビジネスデザイン、UIUXデザイン、設計、実装、テスト、リリース、運用、保守まで一気通貫してサービスを提供しております。500名以上の経験豊富なエンジニアにより、迅速かつ高品質なシステム開発が可能です。 アジャイル開発ウォーターウォール開発ハイブリッド開発と言った様々な開発手法に対応しており、契約形態に関しましてもラボ型契約と受託型契約の2つから選択いただけます。お客様の状況や開発内容に応じて、開発手法と契約形態を柔軟にご指定いただけますが、それぞれの開発手法、契約形態の特徴の親和性から、アジャイル開発ではラボ型契約が、ウォーターウォール開発とハイブリッド開発では受託型契約を選択されるクライアント様が多数を占めます。

ラボ型開発について: ラボ型開発 サービス

受託型開発について: 受託開発 サービス

ハイブリッドテクノロジーズが選ばれる理由

弊社ではクライアント企業様及びエンドユーザー様の声を聞き、UIUXを意識したビジネスデザインを行なっております。 テーマを決めて分析し、仮説を立ててビジネスデザインを行い、プロトタイピング、検証、フィードバックを受け、再度分析から始める。 この一連の流れを、アジャイルスクラム開発に精通した500名以上のエンジニアが高速で回していくことにより、最速でより良いものを実現していきます。 ハイブリッドテクノロジーズには市場の声を現実にするための仕組みとメンバーが揃っています。

システム開発の成功事例

システム開発での成功事例をご紹介します。

見守りサービス (株式会社otta)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

位置情報履歴を、無料スマホアプリやメールを通じて保護者様に伝えるサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
共働き世帯や高齢者の増加など、社会構造の変化により、子どもや高齢者の見守りへのニーズが急速に高まっている。一方で、見守る方々の高齢化や地域コミュニティの変化により担い手は減少方向にあり、この需給ギャップを埋めるには、見守りの仕組みの生産性を大幅に向上させなければならない。

目指したいサービス
IoTを活用した見守りサービスのパイオニア企業として、見守り活動の生産性の飛躍的な向上に貢献するとともに、従来のサービスでは困難であった、多くの方々にご利用いただける料金体系を目指すこと。

クライアントの課題/要望

・追加開発体制のリソースが不足している
・既存ベンダーの開発チームと組み合わせながら、チームを構築したい
・事業状況に応じて柔軟にリソースを調整したい

当社を選択していただいた理由

キャピタル案件であり、HTからの投資次第で開発も頼みたいという理由から

当社ご提案内容

業界ラボ型(ストック)開発+保守にて提案
toB向け見守り管理システム開発
・今後の基盤変更も意識しながら登園バス管理システムの管理画面を作成し、サービス展開をしていきたい
・今後の開発体制構築も視野に入れつつまずはスモールに体制を構築しつつ今後の足掛かりとしたい
リソース活用し柔軟に対応できることと、javaを中心に進めていたが、よりモダンな言語を基盤に開発を進めたいという要望に対し、得意分野であった。

学習履歴データの可視化システム(放送大学学園)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

学習履歴データ可視化システムの開発

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
オンライン授業システムのデータベースには多量の学習履歴データが蓄積されており、このデータを学内の担当者が活用できるよう整備し、学生指導のためのヒントとして、あるいは学生に受講を促すための情報源として活用したいという意向があった。

目指したいサービス
・学外に開示する「サービス」ではなく、学内担当者用の「ツール」であること
・コマンドラインで操作可能なツールであること
・追加機能の実装をできるようにすること

クライアントの課題/要望

・社内で開発体制を保持していないこと
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい

当社を選択していただいた理由

充分に仕様を満たす提案内容と他社と比較して最も安価な金額で入札提示したため。

当社ご提案内容

学習履歴データベースとBIツールの開発
オンライン授業システムのデータベースに蓄積された学習履歴データを活用するにあたって、実運用されているDBの処理とバッティングしないように、MongoDBに格納する処理にて開発を進めました。またMongoDBにデータを格納する際、他データとの連携も考慮し、汎用的なExperienceAPIに準拠したデータ形式を採用しました。
個人情報の扱いにおいては、開発人員含め、学生の個人情報の漏洩を防ぐため、学生の識別子を匿名化しての実装を実施しました。

DocIT (株式会社ドキットメディカルサービス)

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

働き口を探す医療従事者と、働き手を求める病院をつなぐマッチングプラットフォーム

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
高額な紹介料がネックとなりスポットで人が必要な際に苦心をする病院の課題解決

目指したいサービス
休日や長期出張の空き時間を有効活用したい医師と、長期連休などで一時的に人手が必要となる病院をマッチングすることで医師の働き方の多様化を実現するサービス

クライアントの課題/要望

・サービス構想はあるが、実現させる開発パートナーが必要
・上流工程からの開発サポートが必要

当社を選択していただいた理由

開発にあたってサービス設計から本開発まで、一緒に伴走し考えながら開発してくれるパートナーとして安心感を感じて頂き、当社を選ばれました。

当社ご提案内容

ラボ型(ストック)開発にて提案
1.医療求人の性質を鑑みた機能提案、システム設計・開発

本サービスでは失敗の許されない医療系求人を取り扱うため、求人マッチングをする前に信頼のできる医師・病院であることを確認できることが重要となります。 そこで、実際に求人マッチングした医師・病院による相互レビュー機能を実装することで、信憑性の高いレビュー情報を蓄積することを提案・実現しました。 また、求人マッチング前に病院担当者と直接チャット出来る機能も実装することでレビューでは分からない定性的な情報確認も可能としました。 アジャイルスクラム手法の開発を取り入れることにより、システム開発の進捗報告を実際に動くシステム画面をお見せしながらデモンストレーション形式で毎週行いました。

2.定期的なスプリントを繰り返し、顧客と一緒に品質を高めるプロセスにて進行

実際に動くシステムを毎週見ていただくことで、開発進捗についての安心感やお客様も気がついていなかった新たな改善点がを発見でき、それを修正して再度デモンストレーションを行いました。この一連の流れを回すことで、お客様の求めるものを高い品質でご提供しました。

3.デザインを用いた視覚的なアウトプットで、具体的なシステムイメージを共有

Webサービス開発に初めて挑戦するお客様のため、お客様が思い描くビジネスを実現するためのシステムイメージを具体化していくデザインサポートも担当。求人情報サービスという特性上、さまざまな情報要素が混在する中で、目に見える形でデザインを整理・提案し、お客様からのフィードバックを受け、再提案を繰り返すことで、よりユーザーにとっての最適なWebサービスのための設計・提案・実現を行いました。

THINK, Reviewers (株式会社スパイス ボックス)

https://www.spicebox.co.jp/

詳しい情報は開発実績ページへ

サービス内容

独自の「ソーシャルリスニング」手法をもって、企業と生活者の 間に生きたコミュニケーションを構築するサービス

サービス上の課題/目指したいサービス

課題
インフルエンサーの評価指標としてフォロワー数とエンゲージメント数が重要視されているケースが多いが、商品販売施策においては保存数が重視される。保存数を把握した上でインフルエンサーと企業のマッチングを行うプラットフォームが存在していなかったため、新たなサービスとしてスピード感を持ってサービス開発を行いたい。

目指したいサービス
・サービス名「THINK」:Twitter調査における既存システムの安定的かつ継続的な運用を維持しつつ、インフラコストを削減すること。
・サービス名「Reviewers」:インフルエンサーマーケティングで投稿保存数という指標を重要視するインフルエンサーマッチングプラットフォームの新規立ち上げをすること。

クライアントの課題/要望

・開発が発生した際に、都度RubyonRailsの対応人員を増やすのが難しい
・インフラ周りに強いメンバーがいない
・金額をミニマムに抑えながら安定的な運用を実現したい
・追加開発が発生した場合には、知見を維持した状態で取り組める体制がほしい

当社を選択していただいた理由

・開発リソースの柔軟性とインフラなど対応範囲の幅広さが先方ニーズにマッチしていたこと
・定常運用の際にもコストを抑えて対応できること

当社ご提案内容

受託型開発(フロー)にて提案
インフラ知見を持つディレクション人材をアサインメントすることで、インフラ周りの調整や業務対応にスピード感を持って対応できる体制を構築
インフラ/保守/開発を幅広く対応可能、かつ、コストミニマイズなオフショア体制をご提案しました。
ディレクション人材がインフラの知見を持ち、定常作業はベトナム側で行えるようにマニュアル化を行い、コストミニマイズしながらも幅広い知見を活かせる体制提案を行いました。 新規の開発が発生した際に、既存チームの知見を活かしながら適宜開発者を追加して、素早く開発を実行できる体制を実現しました。

まとめ


開発と構築では意味が異なりますし、システム開発とシステム構築では意味やフローなども異なります。とはいえ、開発会社やWebサイトなどによっては定義が微妙に違ったり、類似のものとして扱われたりすることもあります。

SEやIT関係の業種でこれから働き始めようという方にとっては、システム開発とシステム構築の違いを理解しておくと安心でしょう。しかし、意味や業務フローの区別に神経質になりすぎず、状況や企業に合わせて使い分ける姿勢も重要です。

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