日越のリソースを用いたハイブリッド開発を行うハイブリッドテクノロジーズ
スタートアップDX支援プログラム「Hybrid Technologies Capital」
第14弾
「すべては最高の医療品質のために」
センサ組込み型血管モデルシステム(BIS-ORTAシリーズ)を提供する
Blue Practice株式会社の機械学習モデルの構築を支援
日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:チャン バン ミン、証券コード:4260、以下当社)は、スタートアップの事業成長を目的として出資とエンジニアリソースの提供を行う支援プロジェクト「Hybrid Technologies Capital」の第14弾支援先として、人間のリアルな血管を再現し、医療トレーニングや治療シミュレーション等に貢献する革新的生体モデル「ORTA」シリーズを提供するBlue Practice株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木宏冶、以下Blue Practice社)を選定しました。
■Blue Practice株式会社とは
Blue Practice社は東北大学流体科学研究所/太田研究室、ならびに東北大学大学院医工学研究科/芳賀研究室による長年の研究実績と内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)「バイオニックヒューマノイドが拓く新産業革命」の支援による研究成果に基づき、2019年2月にスタートアップ企業として設立されました。その高い研究開発レベルを活かして、今後ますますその重要性が高まる医療とヘルスケア領域における医師の技術レベルの向上と医療デバイスの品質向上に貢献すべく、グローバルな事業展開を進めています。
■支援背景
心疾患や脳血管疾患は命にかかわることが多く、早期な手術が必要となるケースが多くあります。しかし、カテーテル手術の件数は年間約45万件ほどで定常的に発生している一方で、対応できる医師の不足に伴い、診断後平均で約4ー6週間待機しなければならない状況となっています。
Blue Practice社の提供する生体モデル「ORTA」シリーズはPVA-H(ポリビニールアルコールハイドロゲル)合成樹脂を用いた特殊製法により実現され、ヒトの血管の厚みや動的粘弾性(硬さ/柔らかさ)、摩擦(滑り感)を極めて正確に再現した血管モデルです。血管モデルの形状は、医療トレーニング用の標準形状に加え、治療シミュレーションや医療デバイス評価のための具体症例に合わせた個別形状モデルの作成も対応可能となっており、医療トレーニングや治療シミュレーション、医療機器評価に用いることができます。
今後Blue Practice社は、手技データと患者の血管形状データを活用した治療シミュレーションを行うためのAI技術を用いたメディカルプラクティスプラットフォームサービスを開発予定であり、専門医の手技データ(教師データ)の特徴量抽出※と学習モデルの構築を行うチームを必要としておりました。※特徴量とは対象の特徴をデータにして表したものです。特徴量には数字以外のデータも存在します。例えば人間の体に関するデータがあった際に、身長や体重、年齢、性別などの情報はすべて特徴量になります。
このような課題に対し、当社の強みであるハイブリッドなエンジニア開発リソースの提供により、新サービス開発を行うための機械学習の構築ノウハウを持ったエンジニアチームの組成を実現でき、最終的には両社の事業成長が可能と判断し今回の選定を行いました。
■支援内容
当社の強みであるハイブリッドなエンジニア開発リソースの提供により、手技データと患者の血管形状データを活用した治療シミュレーションができるメディカルプラクティスプラットフォームサービスの開発に貢献いたします。 同サービスの実現により、日本の医師不足や技術の向上にも寄与してまいります。
【Blue Practice社のコメント】
Blue Practice株式会社 代表取締役 鈴木 宏冶氏
この度、ハイブリッドテクノロジーズ様との資本・業務の両面での提携がスタートできることを大変嬉しく思っております。弊社ソリューションを通して蓄積される専門医の手技データをいかに付加価値に転換するか、それは弊社設立以来のテーマでした。ハイブリッドテクノロジーズ様の技術チームとの詳細検討を重ねる中で、先進の機械学習の技術を用いた機能開発の方向性を見出すことが出来ました。ハイブリッドクノロジーズ様の高い提案力とソフトウェア開発力に弊社の医療分野でのノウハウを組合わせることで、「診断領域」と比べてこれまで実現が難しかった専門医の「治療技術」に対する機械学習の適用という新しい挑戦に踏み出すことが出来ると考えています。両社のノウハウの具体的なシナジーにより、多くの患者の命を救う医療技術の飛躍的向上が実現されることを期待しています。
「Hybrid Technologies Capital」プロジェクト概要
「Hybrid Technologies Capital」は、多くのスタートアップ企業にて挙げられる資金調達の難航や社内リソースの枯渇という課題を解決し、スタートアップ企業の事業成長を目的として立ち上がった投資プロジェクトです。当社の強みであるべトナムと日本のエンジニアリソースを融合させたハイブリッド開発のリソース提供と資金の提供を行うことで、支援先企業のDX支援と事業拡大を目指します。
支援先となる対象企業の事業領域や投資開発領域は無制限とし、シードからレイタ―のすべての投資フェーズのスタートアップ企業を対象としています。
今後は、より積極的にスタートアップ企業への出資と開発リソースの提供を行い、事業拡大の支援を行うとともに、支援先企業のネットワークを活用した企業間の協業体制も強化していくことで、各企業における包括的でスピーディな事業成長とDX推進を促します。また、日本のスタートアップの成長の課題となっている、「デジタル化・DX化」の解決を当社のリソースを用いて行っていくことで、国内の経済成長への貢献を目指します。
【Hybrid Technologies Capitalにおける提供価値】
① Investment (投資):
支援先企業の資金調達支援を実施。
② ハイブリッド型サービス:
プロダクト開発、グロース開発のための開発リソースとナレッジの提供。
③ パートナー企業との連携:
投資先、営業体制構築など提供可能なネットワークを活用し、出資先との協業を支援。
【Blue Practice株式会社 会社概要】
所在地 | : | 東京都港区北青山2-7-13 青山プラセオビル3階(本社) |
代表取締役社長 | : | 鈴木宏冶 |
事業内容 | : | 医療技術の向上ならびに医療機器の品質向上に貢献する、 革新的な医療用生体モデルに基づく医療シミュレータの開発・製造・販売。 |
URL | : | https://bluepractice.co.jp/ |
【株式会社ハイブリッドテクノロジーズ 会社概要】
所在地 | : | 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F |
代表取締役社長 | : | チャン バン ミン |
資本金 | : | 893,343千円(2022年12月31日時点) |
事業内容 | : | ハイブリッド型サービス |
URL | : | https://hybrid-technologies.co.jp/ |
IRサイト | : | https://hybrid-technologies.co.jp/ir/ |
出資や業務提携希望の連絡、お問い合わせはこちら: https://hybrid-technologies.co.jp/capital/